B13 地下鉄はどこを走っているか -B13 04 丸ノ内線

雨の日、池袋寄りは傘が必要だった東京メトロ四ツ谷駅

雨… 写真1 2011年12月 写真2 2011年12月 写真3 2019年9月 写真4 2020年2月 昔(写真1と写真2)、東京メトロ四ツ谷駅の池袋寄りは、雨の日に傘が必要でした。そのうち写真3と写真4のように工事されて、屋根が取付けられました。 写真5 2015年8月 写真6 2015年8…

丸ノ内線の開業年と駅番号

手元の資料から、東京メトロ丸ノ内線の開業年をまとめてみました。 図1 A線B線と開業年と駅番号 図1のいちばん上は、丸ノ内線の起点である池袋駅です。丸ノ内線の場合はきれいに起点から終点方向に向かって建設が進んだことがわかります。なんとなく「方南町…

丸ノ内線経路に関する資料

1.はじめに 「東京メトロ丸ノ内線のトンネルはどこにあるか」は一応連載が終わったので、丸ノ内線の経路を調査するに際して参照した資料をまとめてみました。ネット公開資料以外の書籍(紙の本)は、私が購入して所有しているものに限定して紹介しています。ど…

中野検車区付近の路線経路

1.はじめに 「東京メトロ丸ノ内線のトンネルはどこにあるか」を連載しています。 今回は、中野検車区付近の経路に関してです。 2.地図における路線経路 写真1 地図記載の路線経路 ネット地図含め、世の中に出回っている地図に、中野検車区付近の丸ノ内線分岐…

駅の案内地図は常に正しいか?

1.はじめに 「東京メトロ丸ノ内線のトンネルはどこにあるか」を連載しています。 今回は、駅にある案内地図は必ずしも正しいとは限らない…という事例です。 2.駅案内地図の路線経路 写真1 駅案内地図記載の路線経路 中野富士見町駅に案内地図があります。周…

丸ノ内線分岐線換気口さまざま

1.はじめに 「東京メトロ丸ノ内線のトンネルはどこにあるか」を連載しています。 …が、今回ご紹介する区間において丸ノ内線トンネルは道路の真下にあり、したがってその真上に建物はありません。純粋に換気口だけをお楽しみください。 2.実は仲が良くないか…

続・中野新橋駅の真上はどうなっているか

1.はじめに 「東京メトロ丸ノ内線のトンネルはどこにあるか」を連載しています。 丸ノ内線分岐線中野新橋駅のプラットホームは半径350mで曲がっていますが、プラットホーム終端部付近から半径は180mにきつくなり、道路の下にもぐり込んでいます。それではこ…

中野新橋駅の真上はどうなっているか

1.はじめに 「東京メトロ丸ノ内線のトンネルはどこにあるか」を連載しています。 丸ノ内線分岐線中野新橋駅付近の道路は、ほぼ碁盤の目状です。一方、同駅プラットホームは半径350m右曲線で、道路に対して斜めになっています。したがって丸ノ内線はこのあた…

松屋中野新橋店の地下には何があるか

1.はじめに 「東京メトロ丸ノ内線のトンネルはどこにあるか」を連載しています。 方南町駅に向かう分岐線は、神田川を渡るとすぐに中野新橋駅に到着します。中野新橋駅の改札口は歩道から少し奥まったところにあり(写真1)、さらにそこから左斜め前方にある階…

丸ノ内線分岐線はどのように分岐しているか

1.はじめに 「東京メトロ丸ノ内線のトンネルはどこにあるか」を連載しています。 丸ノ内線の本線は新宿駅から荻窪駅に向かって、青梅街道の下を西に走っています。そして途中の中野坂上駅で、方南町駅に向かう「分岐線」が分岐します。この分岐線は中野新橋…

丸ノ内線荻窪駅付近

写真1 荻窪駅付近(1963年撮影) 写真2 荻窪駅付近(2009年撮影) 写真3 No.272換気口 丸ノ内線終点の荻窪駅近くに、天沼陸橋交差点付近と同様の「ひょっとすると民有地にトンネルが食い込んでいるかもしれない」という場所があります。 天沼陸橋交差点から青梅…

丸ノ内線天沼陸橋交差点付近

写真1 天沼陸橋交差点付近(1963年撮影) 写真2 天沼陸橋交差点付近(2009年撮影) 丸ノ内線は四ツ谷駅から先、素直に道路の真下を走っていますが、終点の荻窪駅近くに2か所、「ひょっとすると民有地にトンネルが食い込んでいるかもしれない」という場所がありま…

丸ノ内線四ツ谷駅で見られるのは「トンネル外側」か?

もともとこのシリーズは「地下鉄のトンネルはどこにあるか(地図に記載された通りか)」という事例を紹介していますが、今回はちょっと趣向を変えて「丸ノ内線四ツ谷駅で見られるトンネル外側(外面)のようなもの」に関する記事です。 写真1 丸ノ内線四ツ谷駅 …

弁慶濠の水中を走る丸ノ内線

写真1 赤坂見附交差点 いろいろな地図を見ると、丸ノ内線は赤坂見附駅を出ると左に曲がって「外堀通の下を」走っていることになっています。赤坂見附駅にある案内地図も上記のように記載されています。しかし、残念ながらこれらの地図は正しくありません。丸…

外堀通の下を進む丸ノ内線

写真1 日枝神社鳥居 丸ノ内線は、日枝神社鳥居(写真1)の下を通って外堀通に出て来ます。この先、赤坂見附駅までこの道路の下を走っていることは明白です。ただ、せっかくここまで番号順に換気口をたどってきたので、この先も換気口の番号と場所を確認したく…

丸ノ内線と日枝神社の鳥居

写真1 No.98換気口 丸ノ内線がどこを走っているか確認するに際して、意外と悩んだのが日枝神社の下あたりです。最終的に外堀通に出ているのは間違いないのですが、どこを通っているのか難航しました。 写真2 日枝神社エスカレーター(東側) 総理大臣官邸のふ…

総理大臣官邸の敷地内を地下鉄が走っている話

各種の地図を見ると、丸ノ内線は国会議事堂前駅の西側で総理大臣官邸の北側(敷地外)を通っているように記載されています。しかし、その先の経路がNo.98換気口から20m程度北側にずれてしまっています。現実の経路はどうなっているのでしょうか。 写真1 総理大…

丸ノ内線国会議事堂前駅

写真1 国会議事堂 国会前庭和式庭園を半径170m左曲線で抜けた丸ノ内線は、道路を横切って国会議事堂(写真1)の敷地に直線でもぐり込んでいきます。その後半径300m右曲線になると、そこは国会議事堂前駅です。国会議事堂前駅を出ても半径300m右曲線は続き、1番…

丸ノ内線が国会議事堂の敷地内を走っている理由

いろいろな地図を見ると、丸ノ内線は国会前庭和式庭園と国会議事堂敷地を走り、その敷地内にある国会議事堂前駅に至るように記載されています。これに対して、「この経路は正しいのか」「なぜわざわざこのようなところを走っているのか」という疑問が生じま…

丸ノ内線は国土交通省の敷地内を走っているか?

写真1 換気塔 千代田区霞が関二丁目1、霞ヶ関坂に面して国土交通省があります。霞ヶ関坂を登り切った外務省上交差点からは、国土交通省敷地内に二つの換気塔(写真1)が見えます。便宜上、霞ヶ関坂のふもと側から換気塔A(写真2)、換気塔B(写真3)としますが、い…

丸ノ内線換気口No. 建設史とのずれ(続き)

丸ノ内線換気口No.に関してもう少し続けます。現地換気口No.と建設史(参考資料1)P.120先「図77 西銀座・新宿間線路平面図及び縦断面図」記載のNo.が日比谷公園内でひとつずれているという事象は、少なくとも四ツ谷駅付近まで続いています。 前回と同様、この…

丸ノ内線換気口No. 建設史とのずれ

今回は丸ノ内線換気口No.に関してですが、現地換気口No.と建設史(参考資料1)P.120先「図77 西銀座・新宿間線路平面図及び縦断面図」記載のNo.が日比谷公園内でひとつずれ、そのまま連続しているというお話です。文献調査は一次資料(この場合は建設史)に当た…

日比谷公園に散在する丸ノ内線換気口

写真1 日比谷駅A14出口通路 丸ノ内線に日比谷駅はありません。しかし、日比谷駅から日比谷公園に通じる通路(写真1)のすぐ向こう側は丸ノ内線のトンネルです。丸ノ内線の電車が通るとゴトゴト…という音が響いてきます。銀座駅から霞ヶ関駅まで1.0kmありますの…

旧産経新聞社の謎

山下架道橋付近を丸ノ内線がどのように走っているかを調べるうちに、あることが気になり始めました。参考資料1のP.105には「西銀座駅を出ると、丸ノ内線は高速道路と交差したのちに旧産経新聞社建物の下にかかる」という内容のことが記されています。またP.1…

帝国ホテル前の丸ノ内線

写真1 柱が引っ込んでいる建物 山下橋架道橋の脇にある白い建物は、赤い柱が四隅から引っ込んだところにあります(写真1)。 丸ノ内線はJR線と約66度の角度で交差しながらすしざんまいの真下を斜めに突っ切ったのち、帝国ホテル北側(と東京宝塚劇場の間)の道に…

丸ノ内線山下橋付近

丸ノ内線は泰明小学校の裏を通り、山下橋架道橋でJR線と交差し、東京宝塚劇場と帝国ホテルの間の道を西に日比谷公園に向かいます。毎度のことながら地図により経路がばらついているので、本当の経路がどこなのか調べてみました。 写真1 山下橋架道橋 写真2 …

丸ノ内線は泰明小学校の下を走っているか

写真1 泰明小学校 晴海通の南西側、銀座五丁目に泰明小学校があります。各種の地図を参照すると、丸ノ内線が泰明小学校の裏を走っていたり下を走ったりしています。いったいどの経路が正しいのでしょうか? 参考資料1のP.69「図45 西銀座駅」を参照すると、…

丸ノ内線は中央区のどこを走っているか

丸ノ内線はたかだか600m程度ですが中央区を走っています。今回は中央区内の区間の北半分、晴海通までに関してです。 写真1 東京高速道路 東京高速道路(写真1)は、外濠川を埋めて建設された高速道路です。もともと外濠川が千代田区と中央区の境目だったため、…

有楽橋と新有楽橋の下を走る丸ノ内線

丸ノ内線が全線開通してから半世紀以上経過しています。建設当時の資料を調べていると「ここは現在のどこなのか?」という場所がいろいろ出てきます。今回「?」と思ったのは有楽橋と新有楽橋でした。 写真1 東京スポーツスクエア 現在東京スポーツスクエア…

有楽町駅北部の高架橋下 段差の謎

写真1 東海道線高架橋下の段差 高架橋の下にはいろいろな店舗が入っているものです。有楽町駅北の東海道線高架橋下も同様にいろいろな店舗が入っていますが、あるところに妙な段差があります(写真1)。高架橋の向こうとこちらで地面の高さが異なるわけではな…