2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

1960年頃の私鉄標準気動車

鉄道車両は受注生産であり、見込みで生産された鉄道車両が店舗に並ぶということはありません。鉄道事業者(いわゆる鉄道会社)がメーカに「こんな仕様の車両を製造してください」と注文するわけですが、鉄道事業者としては自社の個性や特徴を出そうとします。 …

関東鉄道キハ900

関東鉄道のキハ700、キハ800と記事を書いてきたので、次はキハ900だろうと思われた方が多いかと思いますが、その通りです。 写真1 キハ900 写真2 キハ900 写真3 キハ900 キハ700、キハ800いずれも「結果として」通勤輸送用となりましたが、キハ900(写真1~3)…

関東鉄道の塗色(1980年代の視点で)

鉄道車両は、多くの場合鉄道会社ごとに塗色が異なるものです。さらに、10~20年も経つと塗色を変更する鉄道会社が出てきます。 写真1 旧塗色の車両 常総筑波鉄道(現在の関東鉄道)の場合、1959年にキハ500が登場した際、新たに「旧塗色」を採用しました。新し…

関東鉄道キハ800

前回に続き関東鉄道に関してですが、キハ800(写真1)というディーゼル動車(気動車)がいました。この車両は、均整の取れた美しさを持っていました。 ●キハ800の略歴 1961年 キハ801~805として新製(804~805は筑波線配属) 1964年 キハ801~805ロングシート化 1…

関東鉄道キハ700

昔、関東鉄道にキハ700という気動車がいました。関東鉄道といっても関東全域を走っていたわけではなく、茨城県の小さな私鉄です。首都圏から近いということもあり、筑波鉄道や鹿島鉄道と共によく出かけたものです。 写真1 キハ700(1988年撮影) キハ700は地方…

蕨市と川口市の市境

1.はじめに 蕨市は日本でいちばん面積が小さい市として有名です。この市にはひとつだけ駅があります。東北本線(京浜東北線)の蕨駅です。今回は、この蕨駅のすぐ近くの市境に関してです。 2.現地の状況 写真1 空中写真(1961年6月撮影) 写真2 空中写真(2019年9…

日本車輌製造東京支店の跡

1.はじめに 筑波鉄道キハ500について記事を書き、電子書籍も発行しましたが、この車両が製造された場所は現在どうなっているのか…というのが今回の記事です。 筑波鉄道キハ500キハ500の排気管は1本だったというお話 2.日本車輌製造東京支店 キハ500は日本車…

なぜネコ年がないのか

毎年この時期になると「なぜネコ年はないのか」と思います。こんな話をどこかで聞いたことがあります… 昔、神様が動物たちに言いました。「1月1日に私のところへおいで。来た順に12番目までを『その年の動物』にしてあげよう。」 ネコは寝ていたので、神様の…

筑波鉄道キハ500の車両の向きなど

筑波鉄道キハ500に関して調べていますが、写真を整理していたら、車両の向きに関して筑波鉄道と関東鉄道でこまごま異なる点があることに気づきました。 図1 車両の向き 図1は筑波鉄道と関東鉄道それぞれのキハ500に関してですが、動台車の向きをそろえても、…