B13 地下鉄はどこを走っているか -B13 02 日比谷線

日比谷線の真上であり、区境でもある地点

毎回、世の中大半の方が気にもしないようなことばかり記事にしていますが、今回も同様の記事です。 【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データを著者が編集・加工したものです。 写真1 空中写真(2019年) 写真1は…

日比谷線と東京オリンピックと地上時代の北千住駅

今度は東京メトロ日比谷線の開業年をまとめてみました。 図1 A線B線と開業年と駅番号 日比谷線の起点は北千住駅ですが、最初に開業したのは南千住駅-仲御徒町駅間でした。その後おおざっぱに北から南へ開業していった感じですが、全線がつながったのは1964年…

【地下鉄好きの方へ】日比谷線西麻布交差点付近の内側

1.はじめに 東京メトロ日比谷線は、西麻布交差点近くの民有地を通って六本木通の下から外苑西通の下にもぐり込みます。前回は曲線の外側から見た状態をご紹介しましたが、今回は内側に関して記します。 2.空中写真 写真1 1963年6月撮影 まず、前回と同一の空…

【地下鉄好きの方へ】日比谷線は西麻布交差点を通っているか

1.はじめに 北千住方面から走ってきた東京メトロ日比谷線は、六本木駅を出てからしばらく六本木通の下を走ります。その後、西麻布交差点付近でほぼ直角に曲がり、外苑西通の下にもぐり込みます。多くの地図には、この日比谷線が西麻布交差点のど真ん中でぐい…

【地下鉄好きの方へ】法務省の角

1.はじめに 東京メトロ日比谷線は法務省の角で90度向きを変え、内堀通から桜田通の下にもぐり込みます。今回は「日比谷線のトンネルは、法務省の敷地にどれぐらい食い込んでいるか」というお話です。 2.日比谷線は法務省の駐車場地下を走っている 日比谷線が…

【お寺が好きな方へ】浄閑寺の地下を往来する人々

1.はじめに 三ノ輪の近くに、投込寺として有名な浄閑寺があります。実は、このお寺の境内の「地下」を日々数多くの人々が往来しています…。 今回は、浄閑寺の地下のお話です。 2.浄閑寺の地下にはトンネルがある 浄閑寺の創建は1655年(明暦元年)です。1855年…

日比谷線はどこを走っているか(その6) 渋谷橋付近

渋谷橋といっても渋谷駅の近くではなく、恵比寿駅の近くの渋谷川にかかる橋です。橋の近くには渋谷橋交差点があります。日比谷線建設史P.254先の平面図および縦断面図、P.429図107渋谷川河底横断施工図によると、明治通りを西に走ってきた日比谷線の電車は半…

日比谷線はどこを走っているか(その5) 広尾五丁目付近

日比谷線は比較的道路の下を走っている方ですが、それでも民有地の下を突っ切っているところがあります。今回は、日比谷線としていちばん規模が大きい「道路下からの逸脱」区間に関してです。取り上げる区間はすべて広尾五丁目に含まれます。 建設史P.254先…

日比谷線はどこを走っているか(その4) 八丁堀付近

日比谷線と総武線の両方に八丁堀駅があります。その南側に桜川公園がありますが、ここは桜川を埋め立てたところです。この桜川、古くは八丁堀と呼ばれていました。 桜川を渡る橋はいくつかあり、新大橋通りは中ノ橋で桜川を渡っていました。日比谷線は基本的…

日比谷線はどこを走っているか(その3) 茅場橋付近

水天宮前交差点付近で新大橋通りの下にもぐり込んだ日比谷線は日本橋川の下をくぐっています。Yahoo!地図、Googleマップ、その他市販されている地図帳を見ても、いずれも日比谷線は新大橋通りの茅場橋の真下を走っているように表記されています。 しかし…現…

日比谷線はどこを走っているか(その2) 水天宮前交差点付近

今回は水天宮前交差点付近の日比谷線の走り方に関してです。 建設史のP.254先に掲載されている平面図および縦断面図によると、人形町駅を出て甘酒横丁交差点を過ぎた地点で人形町通りから外れます。その後約45度方向を変えるまでは半径130m右曲線、その先は…

日比谷線はどこを走っているか(その1) 飯倉交差点付近

地図を見るたび疑問に感じていたのが、飯倉交差点付近における日比谷線の走り方でした。道路の真下を走っているとするとノアビルの前をかなりの急曲線で曲がることになり、無理があるのです。 日比谷線に関しても他の路線と同様、建設史がメトロアーカイブア…