B13 地下鉄はどこを走っているか
毎回、世の中大半の方が気にもしないようなことばかり記事にしていますが、今回も同様の記事です。 【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データを著者が編集・加工したものです。 写真1 空中写真(2019年) 写真1は…
広告になってしまいますが、電子書籍『地下鉄のA線B線』発売です。 以上さかてつでした…
1.はじめに 東京メトロ南北線の菊坂下換気室に関して、以前「謎」であるという記事を書きました。その後、貴重なコメントをいただき、それに基づき再調査した結果、かなり謎が解けました。 2.前回の記事 まずは前回…2020年3月20日の記事です。内容を要約する…
一部の地下鉄の駅(結構あちらこちらの駅)の入口には、写真1のようなものが取付けられています。 写真1 道路用コーン利用のオブジェ? 写真2 こちらは本物のコーン たまたまある日、写真1と同じ駅に行ったら、写真2のように本物の道路用コーンが置かれていま…
今回は都営地下鉄三田線の開業年に関して、そして東京メトロ南北線との関係から思うことに関してです。 図1 三田線の開業年 図2 南北線の開業年 三田線はおおざっぱに、高島平方面から目黒駅に向かって建設が進みました。ただし、起点は目黒駅です。長いこと…
「東京メトロ9路線の開業年」が終わったので、次は都営地下鉄浅草線に関してです。 図1 開業年と駅番号 浅草線の起点は西馬込駅です。浅草駅から建設が進んだこともあって何となく浅草が起点のように感じますが、そうではありません。駅番号も西馬込駅から始…
東京メトロ副都心線と有楽町線の開業年をまとめてみました。 図1 副都心線A線B線と開業年と駅番号 図1を見て「駅番号F01~F05がY01~Y05になっていて、路線の色も違う!」と思った方も多いことでしょう。しかし、副都心線として固有の線路を有するのは小竹向…
1.北綾瀬支線に関する疑問 今回は、東京メトロ千代田線の開業年をまとめてみました。 図1 A線B線と開業年と駅番号 図1は千代田線のA線B線の方向と開業年をまとめたものです。基本的に北千住駅から代々木上原駅に向かって建設が進んでおり、A線もその方向です…
今回は、東京メトロ南北線に関してです。 図1 A線B線と開業年と駅番号 南北線の起点は目黒駅です。また、駅番号も目黒駅から始まっています。駅番号は起点や終点とは関係なく「南から北へ」付すことになっており、起点→終点の方向と一致しています。 ところ…
手元の資料から、東京メトロ半蔵門線の開業年をまとめてみました。 図1 A線B線と開業年と駅番号 図1は半蔵門線の全駅と開業年を並べたものですが、14駅しかありません。営業キロは16.8kmですから、平均駅間距離は16.8km÷13=1.3kmです。地下鉄にしては駅間…
今回は東京メトロ東西線の開業年をまとめてみました。 図1 A線B線と開業年と駅番号 相互直通運転する駅付近の建設が手間取るのはどの線区も同様で、東西線も中野駅が起点となっていますが、最初に開業したのは高田馬場駅から九段下駅まででした。その後中野…
今度は東京メトロ日比谷線の開業年をまとめてみました。 図1 A線B線と開業年と駅番号 日比谷線の起点は北千住駅ですが、最初に開業したのは南千住駅-仲御徒町駅間でした。その後おおざっぱに北から南へ開業していった感じですが、全線がつながったのは1964年…
手元の資料から、今度は東京メトロ銀座線の開業年をまとめてみました。 図1 A線B線と開業年と駅番号 図1のいちばん上は、銀座線の起点である浅草駅です。銀座線は東京地下鉄道が浅草駅から新橋駅まで開業させ、その後新橋駅から渋谷駅までを東京高速鉄道が開…
手元の資料から、東京メトロ丸ノ内線の開業年をまとめてみました。 図1 A線B線と開業年と駅番号 図1のいちばん上は、丸ノ内線の起点である池袋駅です。丸ノ内線の場合はきれいに起点から終点方向に向かって建設が進んだことがわかります。なんとなく「方南町…
1.はじめに 市川市文化会館の入り口前には巨大な地下空間があると言います。どこにどのような空間があるのでしょうか? 2.市川市文化会館 市川市文化会館に関して、下記のようなことが文献に記されています。 (1)都営新宿線建設予定地脇に市川市文化会館が建…
1.はじめに 都営地下鉄新宿線は、江戸川から先、千葉県を走ります。ここに千葉県を守る「扉」を設ける予定があったそうです。いったいどのような扉だったのでしょうか。 2.大和田換気所・ポンプ所と防水扉 写真1 1984年10月撮影 写真2 2019年8月撮影 千葉県…
1.はじめに 都営地下鉄新宿線は、江戸川をくぐると千葉県に入ります。相変わらず道路とは関係なく街の下を突っ切っています。どのようなところを走っているのか、というのが今回の内容です。 2.千葉県内のトンネル構造 新宿線の船堀駅より東の区間は道路の地…
1.はじめに ある公園の地下に巨大空間が存在すると言われています。いったいどこに、どのような理由で空間が存在するのでしょうか? 2.巨大空間はどこにあるか 『今だから話せる都営地下鉄の秘密』は、東京都交通局に勤めていた方がお書きになった本ですが、…
1.はじめに 梁とは水平方向に長い部材で、それにかかる荷重を柱に伝える機能を有しているものを称します。例えば鉄筋コンクリート造の建物の天井と壁との間にある水平方向の「でっぱり」です。この梁は、壁と一体あるいは平行…というのが普通です。 ところが…
1.はじめに 都営地下鉄新宿線の篠崎駅は開削工法で建設されました。しかし、篠崎駅の北方に関してはその範囲がかなり長く伸びています。地上に大きな影響を与える開削工法を長い区間に渡って採用したのはなぜなのでしょうか? 2.千葉県営鉄道北千葉線の建設…
1.はじめに 都営地下鉄新宿線の篠崎駅西側は篠崎ツインプレイスになっており、建物がびっしり建っています。それではこのような場所をどのように新宿線が走り抜けているか…というのが今回の内容です。 2.空中写真 写真1 1984年10月撮影 写真2 2019年6月撮影 …
1.はじめに 都営地下鉄新宿線がどこを走っているか、延々と記事にしています。 今回の瑞江駅北方から篠崎駅南方までは現在「街」の地下を走っていますが、将来は「森」の地下を走ることになっています。 2.空中写真 写真1 1984年10月撮影 写真2 2019年6月撮…
1.はじめに 4回に渡って都営地下鉄新宿線瑞江駅とその前後の状況を紹介してきましたが、今回はその最終回です。 初回:都営地下鉄新宿線瑞江駅とその前後 2.瑞江駅前後の開削状況 写真1 1984年10月撮影 写真2 2019年6月撮影 改めて写真1を見てみると、瑞江駅…
1.はじめに 都営地下鉄新宿線トンネルの上に、短期入所(ショートステイ)施設があります。瑞江駅に停車した東行線電車が本線に合流するあたりの真上になります。 2.現地の状況 写真1 1984年10月撮影 写真2 2019年6月撮影 写真1は、新宿線船堀駅-篠崎駅間開業(…
1.はじめに 都営地下鉄新宿線瑞江駅の出口を出ると、ライフ(スーパーマーケット)があります。不思議なことに壁面が道路に対して斜めです。そのほかにも、このあたりは壁面が斜めになっている建物がいくつもあります。なぜでしょうか? 2.現地の状況 この「地…
1.はじめに 蒸気機関車の下を走る都営地下鉄新宿線は、自動車教習所の下を走り、瑞江駅に至ります。今回から数回に渡り、瑞江駅とその前後の状況に関してご紹介します。 2.瑞江駅前後の新宿線経路 都営地下鉄新宿線に関しては建設史が無いため、その経路を特…
1.はじめに 東京メトロ日比谷線は、西麻布交差点近くの民有地を通って六本木通の下から外苑西通の下にもぐり込みます。前回は曲線の外側から見た状態をご紹介しましたが、今回は内側に関して記します。 2.空中写真 写真1 1963年6月撮影 まず、前回と同一の空…
1.はじめに 北千住方面から走ってきた東京メトロ日比谷線は、六本木駅を出てからしばらく六本木通の下を走ります。その後、西麻布交差点付近でほぼ直角に曲がり、外苑西通の下にもぐり込みます。多くの地図には、この日比谷線が西麻布交差点のど真ん中でぐい…
1.はじめに 都営地下鉄新宿線トンネルの上がどうなっているか確認しながら延々と歩いています。今回は瑞江駅の南西付近で、新宿線は「蒸気機関車の下」を走っています。 2.空中写真 写真1 1984年10月撮影 写真2 2019年6月撮影 写真1は、船堀駅-篠崎駅間開業(…
1.はじめに いつもは現地写真が10枚ほどありますが、今回は少なくなっています。空中写真の大きさ(範囲)は今までと変わりないのですが、都営地下鉄新宿線トンネルの存在を示す物件がこのあたりにほとんど無く、結果として現地写真が少なくなってしまったので…