2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

南海電鉄の車両限界が小さかったことがわかる、関東鉄道キハ755形の車体

写真1 南海電鉄キハ5501形改造の関東鉄道キハ755形 写真2 国鉄キハ55形改造のキニ56形 国鉄キハ55形を基に設計されたのが南海電鉄キハ5501形で、そのうちの1両が改造されて関東鉄道キハ755形(写真1)になりました。また、国鉄キハ55形の一部の車両はキニ56形(…

雨の日、池袋寄りは傘が必要だった東京メトロ四ツ谷駅

雨… 写真1 2011年12月 写真2 2011年12月 写真3 2019年9月 写真4 2020年2月 昔(写真1と写真2)、東京メトロ四ツ谷駅の池袋寄りは、雨の日に傘が必要でした。そのうち写真3と写真4のように工事されて、屋根が取付けられました。 写真5 2015年8月 写真6 2015年8…

JR京葉線東京駅の上の鍛冶橋交差点付近の区境

戦前の地図を見ると、東京駅の東側には外濠があります。外濠の西側が麹町区、東側が日本橋区で、現在はそのまま千代田区と中央区の区境になっています。 写真1 鍛冶橋換気所 写真1は首都高の鍛冶橋換気所です。この写真だけは2013年7月に撮影しましたが、ご…

博物館動物園駅

上野公園の一角にこの駅はあります。すでに廃止されているので「駅の跡」と称する方が正しいのかもしれませんが、建物は残っています。 1933年(昭和8年)12月10日 開業1997年(平成9年)4月1日 営業休止2004年(平成16年)4月1日 廃止 写真1 2011年3月撮影 写真1…

南海電鉄の気動車が4扉に改造された話

南海電鉄には昔、電車以外に気動車も走っていました。 南海電鉄は戦前からいろいろな形態で国鉄紀勢線に乗入れていました。1959~1962年には国鉄キハ55形とほぼ同じキハ5501形キハ5501~5505(片運転台)、キハ5551形キハ5551~5554(両運転台)を新製し、国鉄に…

小田急電鉄キハ5000形改造の関東鉄道キハ751形は乗務員室が狭かったというお話

小田急電鉄キハ5000形は御殿場線乗入れ用として1955年に2両新製された気動車です。ただし座席ピッチが狭く(なんと1320mm!)不評でした。1956年に増備された1両は座席ピッチを1520mmに変更して登場しました。形式はキハ5100形と称し、1959年にもう1両増備され…

小田急電鉄キハ5000形、キハ5100形改造の関東鉄道キハ751形、キハ753形の追加扉が外吊りだった理由

小田急電鉄キハ5000形、キハ5100形(キハ5000形の改良増備車)が関東鉄道キハ751形、キハ753形に改造された際、追加された客室扉は外吊りでした。ただし、なぜ外吊りになったのか調べてみても、「改造を容易にするため」程度のことしか記されていません。そこ…

元小田急電鉄「5000形」と御殿場線そして関東鉄道キハ751形

小田急電鉄「5000形」と聞いてどのような車両を思い浮かべるでしょうか。「2020年に登場した10両編成のステンレス車体の電車」でしょうか。それとも「1969年に登場した4両固定の、アイボリーに青帯を巻いた電車」でしょうか…。 実は、5000形を名乗る小田急電…

国立西洋美術館の柱

写真1 リニューアル工事中(2021年12月) 国立西洋美術館は約1年半ほど工事中でしたが、今年の4月にリニューアルオープンしました。リニューアル後、初めて入館しました。この美術館に入館したことは何回もありますが、今回は展示品ではなく、建物をよく見てみ…

小田急電鉄クハ1650形→関東鉄道キクハ1形のブレーキ装置改造

小田急電鉄クハ1650形は電車の制御車で、関東鉄道キクハ1形は気動車の制御車で、いずれも動力源を持っていません。まず、「電車と気動車では動かすための制御回路が違う」ということは、何となくおわかりいただけるのではないかと思います。では、ブレーキ装…

小田急電鉄クハ1650形→関東鉄道キクハ1形の台車(ころ軸受化されたTR11)

写真1 キクハ2のTR11 小田急電鉄クハ1650形だった関東鉄道キクハ1形の台車はTR11でした。写真1はキクハ1形キクハ2のTR11ですが、前後の軸箱が大きな釣合梁で結ばれ、台車枠からの荷重は2本のコイルばねを介して受けています。枕ばねは重ね板ばねです。文字通…