B13 地下鉄はどこを走っているか -B13 09 千代田線

千代田線の開業年と北綾瀬支線のA線B線

1.北綾瀬支線に関する疑問 今回は、東京メトロ千代田線の開業年をまとめてみました。 図1 A線B線と開業年と駅番号 図1は千代田線のA線B線の方向と開業年をまとめたものです。基本的に北千住駅から代々木上原駅に向かって建設が進んでおり、A線もその方向です…

【地下好きの方へ】代々木公園駅の上には何があるか

1.はじめに 今回は「東京メトロ千代田線代々木公園駅の上には何があるか」というお話です。 2.代々木公園駅の真上はほとんどが建物 代々木公園駅だから真上は代々木公園だろう…と思ったら大間違いで、この駅は大半が代々木公園の外(西側)にあります。真上は…

【都市伝説好きの方へ】首相官邸脇から山王下へ続く地下トンネルはなぜ深いのか? 米軍との関係

1.はじめに 永田町に首相官邸があります。この首相官邸脇の地下にはトンネルがあり、山王下交差点にある日枝神社鳥居の足元を通って赤坂駅方面に続いています。 このトンネル…東京メトロ千代田線は深いところを走っています。「米軍の圧力でこうなった」とい…

【地下好きの方へ】地図に載っていない地下鉄トンネル…

1.はじめに 一般的に、鉄道路線は地図に掲載されています。もちろん地下鉄も同様ですが、実は地図に掲載されていない地下鉄トンネルがいくつもあります。 国会議事堂の近く、木々が茂っていて静かな国会前庭の下にも「地図に載っていない地下鉄トンネル」が…

【都市伝説好きの方へ】千代田線霞ヶ関駅に謎の地下空間があるというのは本当か?

1.はじめに 地下鉄の駅は、プラットホームから階段やエスカレーターで「上って」改札階に出て、さらにそこから上って地上に出るという構造が一般的です。 これに対して東京メトロ千代田線の霞ヶ関駅は、プラットホームから階段やエスカレータでいったん「下…

千代田線は市政会館・日比谷公会堂の下を走っているか

写真1 市政会館・日比谷公会堂 日比谷公園の南東、内幸町交差点の近くに、茶色い外観が印象的な市政会館・日比谷公会堂(写真1)があります。南側(国会通側)が市政会館、北側が日比谷公会堂で、一体の建物です。1929年(昭和4年)竣工ですからもう90歳ですが、今…

千代田線はどこを走っているか(その8-2) 神田川-新御茶ノ水駅

千代田線は、神田川を渡ると(くぐると)半径800m左曲線で再度進路調整をしてニコライ堂の前で本郷通りの下にもぐりこみ、新御茶ノ水駅に至ります。 写真1 神田川 聖橋から見た神田川の風景です。地上を丸ノ内線、総武線、中央線が走っていますが、地下を千代…

千代田線はどこを走っているか(その8-1) 妻恋坂交差点-神田川

千代田線が道路下を大きく外れる区間がいくつかありますが、そのうちのひとつが「妻恋坂交差点-新御茶ノ水駅」です。 経路に関しては、建設史P.436先の平面図・縦断面図で確認できます。妻恋坂交差点付近から半径400mの右曲線で曲がり始めると共に、開削工法…

千代田線はどこを走っているか(その7) 不忍池

千代田線は不忍通りを南下し、池之端一丁目交差点を通って湯島駅に至ります。 経路に関しては、建設史P.436先の平面図・縦断面図およびP.128先の写真「不忍池付近の開削工事」で確認できます。忍岡小入口交差点付近を半径800mの右曲線で曲がると同時に上下2…

千代田線はどこを走っているか(その6) 千駄木二丁目交差点

不忍通りは、千駄木二丁目交差点(千駄木駅と根津駅の中間付近)で「く」の字に曲がります。市販の地図、ネットの地図などでは道路の屈曲通りに千代田線が走っていることになっていますが、これは不自然です。 いつものように千代田線建設史P.436先の平面図・…

千代田線はどこを走っているか(その5) 道灌山下交差点付近

道灌山下交差点は、西日暮里駅方面からの道灌山通りが不忍通りにT字状にぶつかるところですが、地下鉄はこの真下を直角には曲がれません。千代田線建設史記載の表現を借りると「道灌山カーブ」でこれらの道路を滑らかに結んでいます。 毎度のことですが、市…

千代田線はどこを走っているか(その4-2) 乃木坂駅-青山墓地

写真1 都道413号線地上部南西端の先(1992年撮影) 写真2 都道413号線地上部南西端の先(1992年撮影) 1992年、行き止まりの先は何とも異様な光景でした。当時は事情も知らず、ただ単に不思議な雰囲気にひかれて撮影したのですが、今となっては貴重な画像です。…

千代田線はどこを走っているか(その4-1) 乃木坂駅-青山墓地

今回取り上げるのは乃木坂駅から青山墓地にかけてです。「どこを走っているか」というタイトルにしてありますが、乃木坂駅付近は千代田線と同時に都道413号線が建設されましたので、走っている場所に関して疑問はありません。 この区間でおもしろいのは、千…

千代田線はどこを走っているか(その3) 明治神宮前駅-代々木公園駅

千代田線の明治神宮前駅と代々木公園駅の間には代々木公園があります。今回は「この中を千代田線はどのように走っているか」というお話です。 ◇ ◇ ◇ 代々木公園には門がいくつかあります。渋谷駅方面からNHKホールの脇を通って歩道橋を渡ると、そこは渋谷門…

千代田線はどこを走っているか(その2) 青山墓地-根津美術館前交差点付近

今回は千代田線の青山墓地-根津美術館前交差点付近の経路に関してです。 この区間をYahoo!地図、Mapion、Googleマップ等で見ると都道413号線の真下を走っていることになっています。しかし、根津美術館前交差点は曲線が急すぎて不自然です。この交差点で千代…

千代田線はどこを走っているか(その1-6) 町屋

6.町屋 千住大橋から京成の電車に乗って隅田川(荒川区と足立区の区境)を渡ると、緑町換気室がはっきり見えます。電車でここを何回も渡っているのに、換気室の存在には気づいていませんでした。 千代田線建設史によると、隅田川の下では地表面からシールド底…

千代田線はどこを走っているか(その1-5) 宮元町→緑町

5.千住宮元町→千住緑町 日光街道(国道4号線)の西側は千住宮元町になります。千代田線建設史P.478によると、ここから先はシールド工法を採用しており、町屋二丁目交差点付近まで単線シールドトンネルが2本並んでいます。 写真1 千住警察署入口交差点 シールド…

千代田線はどこを走っているか(その1-4) 大踏切通り

4.大踏切通り この通りも千路通りと同様、区政80周年記念で愛称が付けられたとのことですが、警察署前通りとした方がわかりやすかったのではないかと思います。 写真1 千住変電所 大踏切通りを踏切(常磐線と伊勢崎線)から西へ向かうと、豆腐のような建物(写…

千代田線はどこを走っているか(その1-3) 換気塔

3.換気塔 写真1 ときわ通りの1番出口 ときわ通りは看板だらけで、地下鉄の駅(写真1)を見落としてしまいそうです。このあたりから千代田線は西(写真右奥)へ曲がり始めます(写真の道路の下を斜めに交差しています)。千代田線建設史P.438には北千住駅の図が掲載…

千代田線はどこを走っているか(その1-2) 北千住駅南半分

2.北千住駅南半分 写真1 大東ビル 写真2 伸縮継目 北千住駅2番出口があるビルですが、そんな大きくないにもかかわらず伸縮継目(写真1,2)があります。継目があるところは2番出入口とマクドナルドの間です。伸縮継目左(東)側が千代田線の駅構造体に載っていて…

千代田線はどこを走っているか(その1-1) 北千住駅北半分

地下鉄の地下区間は用地買収含めた建設のしやすさなどを理由として道路下を走っていることが多いのですが、いろいろな事情で道路以外の地下を走っていることも結構あります。ではどこを走っているか、地図を見ればすぐわかりそうなものですが、これが意外と…