丸ノ内線換気口No.に関してもう少し続けます。現地換気口No.と建設史(参考資料1)P.120先「図77 西銀座・新宿間線路平面図及び縦断面図」記載のNo.が日比谷公園内でひとつずれているという事象は、少なくとも四ツ谷駅付近まで続いています。
前回と同様、この先は換気口の写真ばかりが延々と続きます。
前回は外務省上交差点のNo.90換気口まで順番に追うことができましたが、その先は必ずしも全ての換気口に番号が記されているわけではなく、また立入禁止場所(国会議事堂、首相官邸の敷地)に換気口が設置されていたりして、No.90の次に番号を確認できたのはこのNo.98換気口です。No.98換気口(写真1および写真2赤↓印)の所在地は永田町二丁目11で、山王パークタワーの北側です。建設史には「99」と記されています。
No.98換気口の先にももちろん換気口がありますが、番号が記されていない、あるいは換気口自体が見つからない等の状況です。No.98の次に番号を確認できたのはNo.104換気口(写真3および4)です。所在地は元赤坂一丁目1で、弁慶濠の脇です。Nがひっくり返ってИとなっているところが味わい深いですね。建設史の記載は「105」です。
No.105換気口(写真5および6)の所在地は元赤坂二丁目1で、赤坂御用地の前です。建設史の記載は「106」です。
No.106換気口(写真7および8)の所在地も元赤坂二丁目1で、赤坂御用地の前です。建設史の記載は「107」です。
No.107換気口(写真9および10)の所在地は元赤坂二丁目1ですが、外堀通の内側にあります。紀之国坂交差点の脇です。建設史の記載は「108」となっています。
No.108換気口(写真11および12)の所在地は元赤坂二丁目1で、赤坂御用地の前です。建設史の記載は「109」です。写真12の左前方(道路の反対側歩道)からは丸ノ内線四ツ谷駅が見えます。
換気口をたどって四ツ谷駅付近までやってきましたが、「日比谷公園内No.82換気口以降、No.がひとつずれている。」という状況は変わっていないようです。ここまで来る途中には番号がない換気口が何か所かありましたが、この「法則」に基づけば建設史(参考資料1)P.120先「図77 西銀座・新宿間線路平面図及び縦断面図」記載の換気口No.から現地換気口No.を割り出せるということがわかりました。
しかし、Nがひっくり返ってみたり、数字の字体が異なっていたり、数字の前のNOが記されていなかったり…ばらつきが多いように感じました。おおらかな時代だったんですね。