続・中野新橋駅の真上はどうなっているか

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1.はじめに

 「東京メトロ丸ノ内線のトンネルはどこにあるか」を連載しています。

 丸ノ内線分岐線中野新橋駅のプラットホームは半径350mで曲がっていますが、プラットホーム終端部付近から半径は180mにきつくなり、道路の下にもぐり込んでいます。それではこのあたりの真上はどうなっているのでしょうか?(写真1)

2.中野新橋駅付近の空中写真

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写真1 中野新橋駅付近(1963年撮影)

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写真2 中野新橋駅付近(2009年撮影)

 中野新橋駅のプラットホームは写真2に3本の線で示した範囲です。今回はこの西側の状況です。

3.プラットホーム西側の真上の風景

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写真3 建物⑥

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写真4 ファミリーマートと建物⑤

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写真5 建物⑥~⑧

 中野新橋駅プラットホーム西側の真上にはファミリーマートと建物⑤があります(写真4)。同一地点で視点を少し左に移すと、建物⑥と建物⑧(写真3)が見えます。これらはいずれもプラットホームの真上に建っており、建物⑥と建物⑧の境目あたりがプラットホーム西端になります。
 ファミリーマートの前からは建物⑥、建物⑦、建物⑧が見えます(写真5)。建物⑦は丸ノ内線中野新橋駅を逃げる形で建っています。丸ノ内線との干渉を避けるために建物壁面は階段状になっていることがわかります。丸ノ内線トンネルと干渉していないため階床に関する制約はなく、建物⑥、建物⑧よりも背が高くなっています。

4.プラットホーム終端以西の真上の風景

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写真6 建物⑦と建物⑧

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写真7 建物⑧遠景

 中野新橋駅プラットホームの端から丸ノ内線は半径180m曲線で右に曲がりながら、道路の下にもぐり込んでいます。写真6は丸ノ内線が道路にもぐり込み始めるあたりです。すでに記した通り、建物⑧は丸ノ内線トンネルの真上ではありますが、中野新橋駅プラットホームからほとんど外れています。
 写真7のあたりで、丸ノ内線は道路の下にほとんどもぐり込んでいます。沿道の建物の壁面後退状態が、丸ノ内線のトンネル位置を示しています。

5.まとめ

 中野新橋駅の西側は、建物の壁面が丸ノ内線のトンネル位置に合わせて後退しているんですね。

f:id:me38a:20191022195213j:plain以上
ちかてつ の
さかてつ でした…

【注記】
写真1~2は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」よりダウンロードした写真データ(MKT636-C7-12、CKT20092-C65-7)を私が編集・加工したものです。