B13 地下鉄はどこを走っているか -B13 08 有楽町線

東京メトロ 副都心線と有楽町線

東京メトロ副都心線と有楽町線の開業年をまとめてみました。 図1 副都心線A線B線と開業年と駅番号 図1を見て「駅番号F01~F05がY01~Y05になっていて、路線の色も違う!」と思った方も多いことでしょう。しかし、副都心線として固有の線路を有するのは小竹向…

【地下好きの方へ】地図に載っていない地下鉄トンネル…

1.はじめに 一般的に、鉄道路線は地図に掲載されています。もちろん地下鉄も同様ですが、実は地図に掲載されていない地下鉄トンネルがいくつもあります。 国会議事堂の近く、木々が茂っていて静かな国会前庭の下にも「地図に載っていない地下鉄トンネル」が…

【地下好きの方へ】トンネルが外濠の下でねじれているお話

1.はじめに 東京メトロの飯田橋駅と市ヶ谷駅のに間は、南北線と有楽町線が走っています。ただし地図により、これらの路線経路の記され方はさまざまです。現実にはどのような経路で走っているのか…というのが今回の記事です。 2.南北線は市ヶ谷駅-飯田橋駅間…

橋脚の間を縫って地上に顔を出す有楽町線

辰巳駅を出ると次は終点の新木場駅です。辰巳駅を出ると左に曲がるだけなのですが、その曲がり方がYahoo!地図、Googleマップ、市販地図で少しずつ異なっています。 1.文献確認 建設史P.432先の平面図及び縦断面図によると、辰巳駅を出た有楽町線A線の電車は…

水中電車有楽町線

今回は取り上げる区間は地図と異なるというわけではありませんが、このようなところを有楽町線は走っています…というご紹介です。 写真1 ボート乗り場 写真2 ボート乗り場 写真3 プラウドタワー 写真4 辰巳桜橋 辰巳運河にはボート乗り場があります(写真1お…

ぶよぶよの土地を走る有楽町線

今回は、東雲一丁目付近の有楽町線の経路に関してです。毎度のことではありますが、Yahoo!地図、Googleマップ、国土地理院地図、その他の市販地図を比較すると少しずつ経路が異なっています。 1.文献確認 建設史P.432先の平面図及び縦断面図によると、豊洲駅…

朝潮大橋の下に潜む換気塔No.123

月島を出た有楽町線A線の電車は、朝潮運河と晴海運河を渡って豊洲に向かいます。市販の地図、ネット地図いずれを見ても、朝潮大橋から豊洲二・三丁目の晴海通りまでほぼまっすぐ走っているように記載されています。しかしこの経路だと豊洲一丁目の日本ユニシ…

海を渡ってムーンアイランドへ行く有楽町線

今回は、隅田川を渡った月島の有楽町線に関してです。 1.文献確認 建設史P.432先の平面図及び縦断面図によると、佃大橋の基礎を避けて下流側で隅田川を渡った有楽町線A線は、陸地に入る少し手前から半径503m左曲線となり、その後半径500m右曲線で再び都道の…

佃大橋西側の換気塔No.122

隅田川にかかる佃大橋ですが、有楽町線はこの橋の真下を走っていません。このことは国土地理院の地図、民間の地図、ネット地図、いずれを見てもわかります。今回は、この佃大橋の西側に関してです。 1.文献確認 建設史P.432先の平面図及び縦断面図によると、…

濠の中を走る有楽町線

毎度の話ではありますが、桜田門駅から有楽町駅までの区間に関しても、地図によって有楽町線経路の記載は少しずつ異なっています。 1.文献確認 参考資料1に示した建設史を参照すると、有楽町線の経路(濠の中)ははっきりします。 建設史P.432先の平面図及び縦…

噴水の下を走る有楽町線

市販の地図、ネットの地図を見てもなかなかわかりませんが、国会前庭洋式庭園に入った有楽町線は噴水の下を走っています。飯田橋駅-市ヶ谷駅間で外濠の下を走っていましたが、有楽町線はこの先徐々に「水の下」が増えてきます。 1.文献確認 建設史P.432先の…

有楽町線は永田町一丁目のどこを走っているか

永田町駅を出た有楽町線の電車は桜田門駅に向かいます。この間のほとんどが永田町一丁目です。では有楽町線の真上には何があるのでしょうか。今回は永田町駅から国会前庭洋式庭園までです。 1.文献確認 建設史P.432先の平面図及び縦断面図によると、有楽町線…

海運ビル地下の謎

永田町駅の北にある海運ビル…実はこの地下には巨大な空洞があり、そこを地下鉄の電車が通り抜けているのです…。 1.文献確認 建設史P.432先の平面図及び縦断面図によると、有楽町線がプリンス通りの真下を走っているのはわずか100m程度です。都市センターホテ…

銀行の真下を突き抜ける地下鉄

銀行の真下を地下鉄が突き抜ける…というと、地下鉄のトンネルから銀行の金庫まで秘密の通路が掘削されて…などと想像してしまいそうですが、そういうわけではありません。とは申せ、大きな建物の真下を地下鉄が突き抜けているというのは不思議な感じです。場…

外濠の水の下は…有楽町線

市販の地図、ネット地図、いずれを見ても飯田橋駅から市ヶ谷駅まで有楽町線は外濠の中を走っています。今まで「地図は必ずしも正しいとは限りません」という記事を書いてきましたが、今回は逆で「有楽町線は地図通り外濠の中(水の下)を走っています」。 1.文…

銀行合併劇と有楽町線

神田川に沿って目白通りの下を走って来た有楽町線は、飯田橋の交差点で外堀通りの下にもぐり込みます。しかしここでも道路から若干外れて民有地の下に入り込んでいます。 1.文献確認 建設史P.432先の平面図及び縦断面図によると、飯田橋交差点付近において有…

アクロポリス東京の下を走る有楽町線

神田川は大曲でその名の通り大きく曲がります。神田川にぴったり並行している目白通りも大きく曲がります。それでは目白通りの下を走っている有楽町線も同様に曲がっているかというとそうではありません。やはりこの曲線半径では無理があるようで、一部の区…

護国寺の真下を電車が走っているというお話

護国寺は、徳川家5代将軍である綱吉公により天和元年(1681年)創建されたそうですから、300数十年の歴史があることになります。ひとたび境内に入ると、とても山手線内とは思えないような雰囲気です。 ところで、この境内の真下を電車が走っています。護国寺は…

南池袋公園を突き抜ける有楽町線

池袋駅を出た電車は大きく左右に曲がりながら東池袋駅に至ります。このS字曲線があるところはどこなのか…実は南池袋公園付近です。 建設史P.432先の平面図及び縦断面図によると南池袋公園の下を半径164m左曲線で通過し、公園から出たところで今度は半径164m…

有楽町線はどこを走っているか(その4-2) 池袋マルイ-池袋駅

池袋マルイから池袋駅まで、有楽町線は池袋西口公園の下です。建設史P.443図9池袋駅(8号線)にはこのあたりの状況が記されています。現地と見比べるとよくわかります。 ◇ ◇ ◇ 写真1 エルブレス池袋西口店と池袋マルイ 私は有楽町線トンネルの真上に立っていま…

有楽町線はどこを走っているか(その4-1) 要町通り-池袋マルイ

要町駅から要町通りの下を走ってきた有楽町線は、池袋駅の西で要町通りから外れます。ではどこを走っているか…というのが、今回の内容です。 建設史P.432先の平面図及び縦断面図によると、下記のことがわかります。 (1)要町通り含め、池袋駅の先の東池袋駅ま…

西武有楽町線はどこを走っているか 区境-小竹向原駅

「東京メトロ」有楽町線がどこを走っているかをシリーズで書いていますが、今回は番外編として「西武」有楽町線について記します。なお、現地確認したのは東京メトロの有楽町線と西武有楽町線の合流点付近のみで、桜台駅寄りの区間は未確認です。 ◇ ◇ ◇ 写真…

有楽町線はどこを走っているか(その3-2) 区境-小竹向原駅

この区間も有楽町線の位置特定は容易なので、以前2012年と2017年に歩いた時の状況との比較を主として説明いたします。 ◇ ◇ ◇ 写真1 区境(2012年) 左右に走る道路の向こう(西側)は練馬区、手前(東側)は板橋区です。 写真2 区境(2017年) 5年経つとこのようにな…

有楽町線はどこを走っているか(その3-1) 氷川台駅-区境

有楽町線は氷川台駅を過ぎるとすぐに石神井川と交差しますが、この先は練馬区と板橋区の区境まで民有地の下を走っています。建設史P.512にはこのあたりの経緯が記されており、「道路と地下鉄を同時に建設する予定だったが、近隣住民からクルマの排気ガス・騒…

有楽町線はどこを走っているか(その2-5) 放射第35号線付近

新大宮バイパスから環八通りを越えて平和台駅付近まで、放射第35号線という幹線道路を建設中です。川越街道から外れて南下してきた有楽町線は、平和台駅の手前(北西)でこの放射第35号線の下にもぐり込みます。 前回、メトロステージS練馬北町〇という東京メ…

有楽町線はどこを走っているか(その2-4) 田柄川緑地南方

ここまで地下鉄赤塚駅から有楽町線の真上を延々と歩いてきましたが、風景を見ていても有楽町線トンネルの存在はわかりません。しかし田柄川緑地の南方には、有楽町線トンネルの存在を示す大きな物件(換気塔)があります。 ◇ ◇ ◇ 写真1 田柄川緑地南方 写真の…

有楽町線はどこを走っているか(その2-3) 川越街道-田柄川緑道

今回紹介する区間は、川越街道を外れてから田柄川緑道に達するあたりまでです。この付近は開削工法で建設されていますが、大半が畑だったため有楽町線トンネルの位置を特定できるような建物がほとんど見当たりません。 ◇ ◇ ◇ 写真1 有楽町線トンネル上の風景…

有楽町線はどこを走っているか(その2-2) 川越街道から外れるあたり

有楽町線の地下鉄赤塚駅とその前後の区間は川越街道の下です。地下鉄赤塚駅を過ぎると練馬区に入りますが、建設史P.432先の平面図及び縦断面図によると都営アパートの東付近を半径230m右曲線で川越街道から外れ、平和台駅に向かって南下し始めます。このあた…

有楽町線はどこを走っているか(その2-1) 川越街道-平和台駅付近(全体概要)

地下鉄成増駅から地下鉄赤塚駅まで、有楽町線は川越街道の下を走ります。地下鉄赤塚駅を過ぎると練馬区に入りますが、都営八丁目アパートを過ぎたところで川越街道から外れ、平和台駅に向かって南下します。ところでその経路ですが、下記のように検索してみ…

有楽町線はどこを走っているか(その1) 成増付近

東京メトロ有楽町線は和光市駅から新木場駅に至る路線ですが、この路線の「道路の真下」以外の区間について記事を書いていきます。今回は成増駅の西方です。 和光市駅を出発した有楽町線A線の列車は、都内に入るとほどなく地下に入ります。建設史P.432先の平…