C30 蒸気車・客貨車・保線機械

国鉄常磐線貨物駅跡にいた交直流電車用教習車ナヤ11

昔、水戸駅の近くにあった那珂川貨物駅に出かけた際に撮影したナヤ11の写真が手元にあります。もう40年近く前の話ですが、この古い写真を見ながらいろいろ調べてみたところ、結構のめり込んでしまいました。その内容を電子書籍にまとめているところです。 写…

ナヤ11乗務員室長さの差

引続きナヤ11のお話です。 写真1 ナヤ11 2 ナヤ11 1はナハフ11の車掌室(長さ1475mm)が乗務員室に改造されました。それに対し、ナヤ11 2はナハ11の便所と化粧室(長さ1380mm)が乗務員室に改造されました。 写真2 ナヤ11 1とナヤ11 2 写真2はナヤ11 1とナヤ11 2…

国鉄の交直流電車用教習車ナヤ11は妙な顔だったというお話

那珂川駅の一角には国鉄の水戸鉄道学園があり、そこにはナヤ11 1~2が留置されていました。この車両はナハフ11とナハ11から1975年度に改造された車両で、交直流電車用教習車と称していました。 写真1 ナヤ11 1 写真2 415系 ナヤ11 1(写真1)は、ナハフ11の車…

機関車工学

国立国会図書館デジタルコレクション、今回ご紹介するのは守彦三・松野千勝共著「機関車工学」です。初版発行は1910年(明治43年)、8版発行が1925年(大正14年)ですから、なかなかのロングセラーだったということになりますね。 上中下の3巻あり、濃い中身の本…

鉄道連隊K2 急曲線通過構造の例

津田沼駅近くに鉄道連隊K2形蒸気機関車が保存されています(1枚目の写真)。600mm軌間用として47両製造されましたが、写真の134号機を含む16両が1067㎜軌間用に改造されました。 この機関車は5軸なので、急曲線通過のためにふたつの対策を採用しました。ひとつ…

蒸気機関車の輪軸

1枚目の写真はC11の動輪です。スポークが美しいですね。左右の車輪のクランクピン位相が90°ずれている様子もよくわかります。その形式の最高速度に応じて直径が異なっている点も興味深く感じます。 2枚目の写真は車軸ですが、3枚目の写真の部品(平軸受)と直…

蒸気機関車のロッド

蒸気機関車の走りを動的にしているのがこのロッド類ではないかと思います。 まず、シリンダ-ピストンで発生した力を動輪に伝達するのがメインロッドです。そして動輪どうしを(写真の例では第1動輪~第3動輪を)結んでいるのがサイドロッドです。 模型を見慣れ…

蒸気機関車の台枠

台枠は蒸気機関車の背骨に相当します。輪軸が取付けられて牽引力を伝達すると共に、ボイラを初めとする部品の重量を支える役割も果たしています。その重要な機能の割にはずいぶんきゃしゃに見えます。 写真はC58の例ですが、「先輪-第1動輪」「第2動輪-第3動…

軌道自転車

閑散線区などで線路保守のための巡回、連絡用に使われるものです。 1枚目の写真は国鉄時代にあちこちで見かけることができたやつで、トロッコに自転車部品をくっつけた感じです。 2枚目の写真は…普通の自転車を左右のレールにのせてつないだだけ~(笑)。 3枚…

TMC100A大形軌道モータカー

保線用機械のひとつとして、大形軌道モータカーというものがあります。保線用機材を搭載したトロッコを牽引するために使われます。 写真は1985年に上野駅で撮影したTMC100A(と思われる)大形軌道モータカーです。自動連結器は装備しておらず、ピン・リンク(ロ…

ヤ500

除草薬散布車(保線用)です。1983年に木更津駅で撮影しました。 ヤ500は1972年にミム100形を改造してつくられた車両で、小型エンジン(4.5PS)でポンプを駆動し、タンク車内の薬液を車両両端の噴射ノズルから散布するようになっています。 大形軌道モータカーの…