2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

続・鹿島鉄道キハ600のジャンパ連結器

鹿島鉄道のキハ600形のジャンパ連結器(車両の制御回路引通し線を接続するためのもの)に関して以前記しましたが、これに関してもうひとつ気になる点があります。 鹿島鉄道キハ600のジャンパ連結器 写真1 キハ551のジャンパ連結器 写真2 キハ614のジャンパ連結…

続・キハ600諸元表の内容確認

鹿島鉄道キハ600形諸元表確認の続きです。 表1 諸元表 表2 形式と車番の変遷 1.液体変速機 諸元表によるとキハ600形の液体変速機はDF115です。ところが、キハ600形に改造する前の関東鉄道キハ42500形キハ42503とキハ42504(それぞれ1968年と1967年の改造以降)…

キハ600諸元表の内容確認

諸元表とは、ある装置の概略を表にまとめたものです。鉄道車両に関しても形式ごとあるいは車両ごとに諸元表がありますが、これに記載された数値が結構ばらついているのです。今回は鹿島鉄道キハ600形に関して諸元表の中身を確認してみます。 表1 諸元表 1.自…

キハ600はキハ610より面長だったというお話

鹿島鉄道キハ600形と関東鉄道キハ610形はいずれも鉄道省キハ42000形として産まれたことを前回記しました。厳密なことを申すとキハ610形キハ611だけは国鉄キハ42500形として産まれましたが、車体形状は同じです。 図1 鉄道省キハ42000形 さて、キハ600形は両…

鹿島鉄道キハ600屋根上排気の謎

鹿島鉄道キハ600形に関して不思議に思うことがあります。屋根上排気なのです。 写真1 キハ602 写真2 キハ602排気管屋根上開口部 写真1はキハ600形キハ602です。左奥にディーゼル機関がありますが、排気は客室中央扉付近床下の消音器を経由して右前方の乗務員…

鹿島鉄道キハ600のジャンパ連結器

鹿島鉄道のキハ600形は、鉄道省(のちの国鉄)の機械式ガソリン動車キハ42000形として産まれました。 写真1 キハ602 写真1のキハ602は、1937年(昭和12年)に鉄道省の大宮工場でキハ42036として新製されました。その後、天然ガス動車に改造→ディーゼル動車に改造…

「↑境内地」標識は境内にある…はず

境目の標識は、だいたい下記のようなものです。これは世田谷区と三鷹市の市区境の例です。→ 境目 写真1 「↑境内地」 ところで、あるところを歩いていたら「↑境内地」と記された標識を見つけました。 写真2 「↑境内地」標識がある観音様 写真1の標識は写真2中…

D51よりも古い京都市美術館のリニューアル

写真1 リニューアル前(2016年) この博物館(写真1)は1933年に大礼記念京都美術館として開館しました。戦後、駐留軍により接収されましたが、1952年からは京都市美術館として再開しました。しかしD51蒸気機関車よりも古いこの建物は老朽化が目立ち、2017年にい…

TR29台車

写真1 関東鉄道キハ614 写真2 関東鉄道キハ614 現在記事をまとめている関東鉄道キハ550とキハ610は、いずれもTR29と称する台車を履いています。もともと国鉄(鉄道省)キハ42000形ガソリン動車のために設計された台車で、ご覧の通り板材を組合わせて構成されて…