2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

窓のカーテン

1枚目の写真は、建設中のレイアウト(1.6m×0.6m程度)の市庁舎です。上の階の窓にカーテンを取付けました。カーテンは次のようにして作りました。 (1)2枚目の写真のような型(タミヤの1㎜三角棒を1mm板の上に並べて接着)を製作(2)片方の型にティシュペーパーを…

デュアルゲージ線路

「A4判レイアウト」が暗礁に乗り上げているので、ちょっと別のお話をします。(実は「A4判レイアウト」は水面下でひそかに進行中です。ここだけの秘密ですよ。) ◇ ◇ ◇ さて、写真は標準軌/狭軌の線路です。ドイツやスイスで一般的な1435mmと1000㎜をHOスケー…

HOゲージA4判レイアウト(その5)

前回お話した通り、ただ単にA4判の板に架線柱を建てたのではNGです。別の方法を考えなければなりません。あーでもない、こーでもない、と数日間悩み続け(もちろん仕事が終わってからですよ)、ひとつの案が出てきました。 「分解してファイルに収納しておき、…

HOゲージA4判レイアウト(その4)

今回は「大きさはA4判でもやはり架線がほしいなぁ」というお話です。 1枚目の写真はA4判レイアウト(運転板)の収納状態です。無印良品で購入したPP製ホルダに入れてあります。厚さは10㎜程度しかないので、カバンに入れても本棚に立てても場所を食わず、この…

HOゲージA4判レイアウト(その3)

今回は「保守性を考慮した構造って大切なんですね」というお話です。 だいたいこのような書き方をしている時は、その著者は何らかの失敗をしていることが多いものですが、まさにその通りです。1枚目の写真は(その1)に記した建設中のレイアウトですが、どのよ…

HOゲージA4判レイアウト(その2)

そもそも何でA4判なのかという話ですが、この大きさなら本棚にも素直に収まると考えたからです。そのほか、A4判ならファイルなども収納用として利用できますね。 次に曲線半径ですが、この大きで「右へ左へ」と走らせるなら、R50程度にすればよいのではない…

HOゲージA4判レイアウト(その1)

ある時、ふと思いました。カバンの中にレイアウトを入れ、出かけた先で「実は今、レイアウトを持ってきているんです。」と取出して車両を走らせたら愉しいだろうな…と。 建設中の路面電車レイアウト(1.6m×0.6m程度:ドイツの街並み)の路面(特に線路部分)をど…

181系気動車(その5) 充排油式変速機

181系のDW4C変速機は「充排油式コンバータ+直結爪クラッチ」という方式です。起動時はコンバータに充油することにより「変速」となります。速度が高くなると入力軸と出力軸を爪クラッチで結合させ「直結」となると同時にコンバータは排油します。 ところで…

181系気動車(その4) 反力軸

181系には反力軸というものがあります。ディーゼル機関と液体変速機は一体になって車体に吊り下げられていますが、推進軸を回転させることにより「機関+変速機」はその反力で回転しようとするため、反力軸で支えるというものです。 反力軸は推進軸と同様に…

181系気動車(その3) 差圧検出器とは?

181系気動車が電磁自動空気ブレーキであることは鉄道雑誌にも掲載されています。で、「従来の気動車と同様、ブレーキ弁に電気接点が内蔵されているんだろう」程度に思っていました。ちなみに従来形気動車用ME23Bブレーキ弁には「常用ブレーキ」「非常ブレー…

181系気動車(その2) 主幹制御器とブレーキ弁の操作方向

181系の運転台は従来の気動車と大きく異なっています。そのため、主幹制御器はどちらへ操作すると高ノッチ側か、またブレーキ弁はどちらへ操作するとブレーキ側か、わかりませんでした。これも、説明書(構造解説書)を参照したらすぐに判明しました。 ◇ ◇ ◇ …

181系気動車(その1) 変速、直結表示灯

最近、国鉄の車両設計事務所がまとめた説明書(構造解説書)が市販されるようになりました。いわゆる教本よりもさらに詳しい内容を知ることができるわけで、大変ありがたいお話です。これに関して、思うことを時たま書くことにいたします。 ◇ ◇ ◇ 181系に関し…

鉄道連隊K2 急曲線通過構造の例

津田沼駅近くに鉄道連隊K2形蒸気機関車が保存されています(1枚目の写真)。600mm軌間用として47両製造されましたが、写真の134号機を含む16両が1067㎜軌間用に改造されました。 この機関車は5軸なので、急曲線通過のためにふたつの対策を採用しました。ひとつ…

蒸気機関車の輪軸

1枚目の写真はC11の動輪です。スポークが美しいですね。左右の車輪のクランクピン位相が90°ずれている様子もよくわかります。その形式の最高速度に応じて直径が異なっている点も興味深く感じます。 2枚目の写真は車軸ですが、3枚目の写真の部品(平軸受)と直…

蒸気機関車のロッド

蒸気機関車の走りを動的にしているのがこのロッド類ではないかと思います。 まず、シリンダ-ピストンで発生した力を動輪に伝達するのがメインロッドです。そして動輪どうしを(写真の例では第1動輪~第3動輪を)結んでいるのがサイドロッドです。 模型を見慣れ…

蒸気機関車の台枠

台枠は蒸気機関車の背骨に相当します。輪軸が取付けられて牽引力を伝達すると共に、ボイラを初めとする部品の重量を支える役割も果たしています。その重要な機能の割にはずいぶんきゃしゃに見えます。 写真はC58の例ですが、「先輪-第1動輪」「第2動輪-第3動…

ワンマン運転の形態

ワンマン運転(運行)に関し、運賃収受と乗客安全確保の方法から下記のように分類できるかと思います。 1.運賃収受場所 (1)駅(他の列車と共用の場所で収受する場合) (2)車内(駅における収受より車内収受の方が多い場合) 2.乗客安全確保 (3)ホーム柵あり(可動か…

キワ90→キヤ90→ヤ390

1960年に2両製作された貨物気動車です。閑散線区の貨物輸送合理化が目的と言われています。しかし、輸送量が小さい線区で貨物(荷物)を扱うならキハニのような車両を使えばよいし、車扱い貨物だとしても1~2両なら旅客気動車に牽引させればよいだけの話です。…

キヤ92

数10年前に某所で許可を得て撮影させていただいたものです。 電気検測試験車であるためパンタグラフを搭載しています(なんと3つも!)…が、気動車です。 車体に関しては大きく変わっていないので、キハ07から改造したことがすぐわかると思います。ちなみに台…

キハ391

一般的に気動車というと動力源はディーゼルエンジン(機関)ですが、この車両の場合はガスタービンエンジン(の中の、ターボシャフトエンジン)を動力源としており、1972年に試作されました。 試運転していた当時のテレビニュースの記憶がありますが、「なかなか…

茨城交通ケハ601

気動車ですが、キハではありません。ケハです。燃料が軽油なので「ケ」だと聞いたことがあります。 1枚目の写真は6年ほど前に撮影したものです。YAHOO!地図の航空写真を見たら、まだ同じ場所に鎮座しているようです。 2~5枚目の写真は、現役で活躍していた…

岩手開発鉄道キハ202

現在は貨物線専業の鉄道ですが、昔は旅客営業していました。といっても、旅客営業用の車両は気動車が2両だけ。今回紹介するのはこの鉄道オリジナルの気動車キハ202です。 ご覧の通り、すべてにおいて最低限といった感じの設計です。切妻で貫通扉無し。主幹制…

小田急ロマンスカーの車両技術

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、オーム社からGSE70000形に関する題記の書籍が出版されています。内容構成はこんな感じです。 第1章:歴代ロマンスカーの概要が記されています。第2章:GSEをどのような車両にするか、その考え方や過程が記されていま…

東武5700系

1951年に登場した特急車です。 1枚目の写真は晩年の快速「たびじ」です。北千住駅にはまだ「第2常磐線」が乗入れておらず、日比谷線も地上ホームでした。 2枚目の写真はFS106台車ですが、ゲルリッツ式という特徴のあるものでした。 3枚目の写真は車内です。…

小田急3100形の一部

丸ノ内線四谷三丁目駅、新宿線曙橋駅、いずれの駅からも歩いて10分弱のところに新宿歴史博物館があります。館内の休憩所(展示室外)に写真のようなものが置かれています。 1枚目の写真は座席です。ひじ掛けの先に灰皿を撤去して埋めたと思われる部材がついて…

小断面地下鉄

地下鉄のトンネルを掘る費用はその断面積に大きく影響されます。であれば小さなトンネルにすればよいではないかということで、それに見合った小さな車体断面を持つ車両たちが存在します。 ただ、車体上部が反っているような形状は圧迫感があります。乗客の立…

窓下の前照灯は目か、ホクロか

多くの方々は(もちろん私も)鉄道車両の前頭部を「顔」として見ていらっしゃるのではないかと思います。それでは前照灯は、顔のどの部位として認識されているのでしょうか。 1枚目の写真ですが、これは前照灯が窓の上にあるので「目」ではなく「おでこの光」…

東急5000系

今でも「東急と言えば5000系」という印象が心の底に残っており、親しみを感じる電車です。しもぶくれの丸っこい顔がネコみたいでかわいらしく、18m級というところが私鉄らしくて好きでした。(東急5000系というと「20m級ステンレス車でインバータ制御で…」と…

軌道自転車

閑散線区などで線路保守のための巡回、連絡用に使われるものです。 1枚目の写真は国鉄時代にあちこちで見かけることができたやつで、トロッコに自転車部品をくっつけた感じです。 2枚目の写真は…普通の自転車を左右のレールにのせてつないだだけ~(笑)。 3枚…

TMC100A大形軌道モータカー

保線用機械のひとつとして、大形軌道モータカーというものがあります。保線用機材を搭載したトロッコを牽引するために使われます。 写真は1985年に上野駅で撮影したTMC100A(と思われる)大形軌道モータカーです。自動連結器は装備しておらず、ピン・リンク(ロ…