181系の運転台は従来の気動車と大きく異なっています。そのため、主幹制御器はどちらへ操作すると高ノッチ側か、またブレーキ弁はどちらへ操作するとブレーキ側か、わかりませんでした。これも、説明書(構造解説書)を参照したらすぐに判明しました。
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まず主幹制御器(左のハンドル)です。一般的に主幹制御器にはMC○○という形式がつけられるものですが、181系の主幹制御器に形式はありません。ノッチは手前から切、1~7となって、奥へ押し込んで力行です。国鉄電車の横軸主幹制御器は手前に引いて力行が標準ですから、逆だったんですね。
ちなみに切位置でハンドルを倒すと機関ブレーキモードになり、1~3ノッチの指令を出せます。
次はブレーキ弁(右のハンドル)です。形式はSE16Aで、セルフラップ式です。手前がゆるめ位置(BP圧5kgf/cm2)で、奥へ押すとブレーキがかかります。ハンドル角度に応じて最大2.1kgf/cm2(BP圧2.9kgf/cm2)まで減圧できます。いちばん奥まで押し込むと非常位置となります。
ブレーキ弁のロックはカギで行ないますので、ごついブレーキ弁ハンドルを持ち歩く必要はありません。
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181系の場合、力行、ブレーキとも「押して作動」という思想のようです。