茨城交通ケハ601

気動車ですが、キハではありません。ケハです。燃料が軽油なので「ケ」だと聞いたことがあります。

 

f:id:me38a:20181118125500j:plain

1枚目の写真は6年ほど前に撮影したものです。YAHOO!地図の航空写真を見たら、まだ同じ場所に鎮座しているようです。

 

f:id:me38a:20181118125521j:plain f:id:me38a:20181118125530j:plain

f:id:me38a:20181118125537j:plain f:id:me38a:20181118125543j:plain

2~5枚目の写真は、現役で活躍していた姿です。

主要諸元は下記の通りです。
 全長  :19500mm
 車体幅 :2600mm
 自重  :29.0t
 定員  :128人 (座席:60人 立席:68人)
 機関  :DMH17C
 伝達装置:液体式(DF115)
 製造年 :1960年
 製造所 :新潟鉄工所

写真を見ればおわかりの通り、この車両はステンレス製です。この頃、複数の車両メーカがステンレス車を試作しており、そのうちの1両ということができるかと思います。スポット溶接の跡や外板のゆがみもかなり目立ち、現在の量産型ステンレス車両と比較すると技術水準の差がはっきりわかります。

ところでこの車両、総括制御できなかったという記述があちこちの資料に記載されていますが、なぜできない仕様にしたのか不思議です。引通し線は通っていたらしいし、2枚目の写真でそれは裏付けられるのですが、だとしたら運転台からディーゼル機関へのノッチ指令はどうやっていたんでしょうね? 総括制御にしない方がかえってめんどうな気がするのですが…。ちなみにブレーキはGPSで、この点からも単行運転用という考えだったことがわかります。