前回お話した通り、ただ単にA4判の板に架線柱を建てたのではNGです。別の方法を考えなければなりません。あーでもない、こーでもない、と数日間悩み続け(もちろん仕事が終わってからですよ)、ひとつの案が出てきました。
「分解してファイルに収納しておき、走らせるときは組立てる」という案です。組立状態がA4判でなくても、A4判5cmファイルに収納さえできればOKです。曲線半径も実験済のR50で何とかなりそうです。「よーし、仕様満足♪」と喜びながら、紙でモックアップを作ってみましたが…実はやっかいな課題だらけということが判明しました。
A4判の短辺は210mmであり、1枚目の写真のように3段に収納するためには外寸70㎜にする必要があります。ただしパンタの摺板はレール面から60㎜ほどありますから、残り10㎜で台枠、レール、架線、天井板を構成しなければなりません。コの字形断面を維持できる強度をどう確保するかも検討が必要です。しかしどうがんばっても建物(ローレリーフ)は60数mm程度の高さにしかできず、2枚目の写真のように組立てた状態では建物などろくに見えません。
t2~3程度の透明アクリル板をコの字形に曲げれば強度確保と同時に建物を見えるようにできるか…とも思いましたが、建物自体の高さが60数mm程度という点はどうしようもありません。それに、4つにも分割してしまうとどうやって結合するのか…。
んー、検討すればするほど暗礁に乗り上げたような気分になってしまいました。
つづく…