東京メトロ有楽町線は和光市駅から新木場駅に至る路線ですが、この路線の「道路の真下」以外の区間について記事を書いていきます。今回は成増駅の西方です。
和光市駅を出発した有楽町線A線の列車は、都内に入るとほどなく地下に入ります。建設史P.432先の平面図及び縦断面図によると、半径204m右曲線、半径204m左曲線とS字状にうねりながら川越街道の下にもぐり込んで行きます。この間約350mは民有地であり、開削工法により建設しています。
有楽町線のトンネル開始地点です。写真奥(和光市駅方面)からトンネルに入るとすぐに右曲線が始まっていることがわかります。
写真1と同一地点で180度向きを変えて撮影したところです。Yahoo!地図、Googleマップの航空写真を参照すると、右に見える灰色の民家の真下を手前から奥に向かって有楽町線が走っていることがわかります。
私は有楽町線の真上に立っています。左側の灰色の民家は、写真2の右側の民家を反対側から撮影したものです。有楽町線の電車は奥から手前に向かって半径204m右曲線で走っています。
有楽町線はこの空地の中を左手前から奥に向かって走っています。奥に黒いクルマが小さく写っていますが、ここがまさに有楽町線トンネルの真上です。
私は再び有楽町線の真上に立っています。写真4の奥に小さく写っていたクルマが正面に見えます。
2軒の民家の間にすきまがあります。さらにこのすきまの奥には写真3の民家が見えます。有楽町線は奥から手前に向かって半径204mで曲がりながら走っています。
写真6とほぼ同じ地点から反対側を撮影したものです。奥に見える濃いベージュ色の集合住宅の左側(東側)の真下を有楽町線が右手前から奥に向かって走っています。集合住宅のあたりからは半径204m左曲線に変わります。
正面に四角っぽい建物が写っていますが、その真下には有楽町線のトンネルがあります。
写真8の民家の向かい側には青緑の屋根の民家があります。ここも有楽町線トンネルの真上になります。
駐車場の奥に写真9の民家が見えます。有楽町線は、奥から右手前に向かって半径204m左曲線で走っています。
角度を変えて撮影しました。私は有楽町線の真上に立っています。
写真9の青緑の屋根の民家が見えます。このあたりで有楽町線は川越街道の真下にもぐり込みます。
駐車場の前(南側)から川越街道に至る状況です。
この区間を走る電車に乗ってみると、S字曲線の具合がよくわかります。電車の上にはこのような風景が広がっているんですね。
参考資料
1.帝都高速度交通営団編「東京地下鉄道有楽町線建設史」帝都高速度交通営団(平成8年)
2.東京地下鉄編「東京メトロ建設と開業の歴史」実業之日本社(2014年)