有楽町線はどこを走っているか(その2-2) 川越街道から外れるあたり

有楽町線地下鉄赤塚駅とその前後の区間は川越街道の下です。地下鉄赤塚駅を過ぎると練馬区に入りますが、建設史P.432先の平面図及び縦断面図によると都営アパートの東付近を半径230m右曲線で川越街道から外れ、平和台駅に向かって南下し始めます。このあたりは開削工法で建設されたと建設史P.508に記載されています。また参考資料3を参照すると、当時のこのあたりの状況がよくわかります。

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写真1 有楽町線が曲がり始めるあたり

川越街道の反対側の歩道から撮影した写真です。右に見える灰色の建物が都営アパートですが、有楽町線は茶色い集合住宅の低層棟の下を走っています。

 

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写真2 有楽町線が曲がり始めるあたり

この写真も川越街道の反対側の歩道から撮影しました。茶色い集合住宅のすぐ手前を有楽町線のトンネルが曲がりながら通過しています。赤↓印をつけた建物は「メトロステージS赤塚」(後述)です。

 

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写真3 都営アパート

川越街道にかかっている歩道橋から撮影した風景です。有楽町線は奥(地下鉄赤塚駅寄り)から半径230m右曲線で左手前に向かって走っています。

 

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写真4 茶色い集合住宅と区立北町地域集会所

写真3と同じく歩道橋から撮影しました。有楽町線は、右に見える低層部の下を通り、奥に見える区立北町地域集会所(灰色の建物)の真下を突き抜けています。

 

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写真5 区立北町地域集会所の東側

右に見えるのは区立北町地域集会所です。有楽町線は右手前から左奥へ向かって、半径230m右曲線で走っています。この写真の左奥に見えるのは「メトロステージS赤塚」です。参考資料2によるとこの物件は東京メトロの所有です。また土地には東京メトロの境界標が埋め込まれていました。有楽町線建設に際して帝都高速度交通営団(当時)がこの土地を買収して掘り返し、同線完成後も所有し続けているのでしょう。

 

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写真6 メトロステージS赤塚(南側)

右に見えるのがメトロステージS赤塚で、この下を有楽町線が左奥から右手前に向かって走っています。この建物は写真2に示したように川越街道側(北側)にも伸びていますが、有楽町線はメトロステージS赤塚南西側の下を走っています。

 

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写真7 有楽町線トンネル真上の空地

奥に見えるメトロステージS赤塚をかすめた有楽町線は、この空地の下にもぐり込んでいます。

 

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写真8 有楽町線トンネル真上の空地

写真7と同じ空地を角度を変えて撮影したものです。

 

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写真9 有楽町線トンネル真上の建物

写真8と同一地点から撮影しました。このあたりで半径230m右曲線は終わり、あとはこの道路の左側(東側)をまっすぐ進んできます。道路の下に有楽町線のトンネルがあるわけではありません。


参考資料
 1.帝都高速度交通営団編「東京地下鉄道有楽町線建設史」帝都高速度交通営団(平成8年)
 2.東京メトロHP「不動産事業」
 3.国土地理院航空写真「CKT7415-C21A-25」(1975年)