2022-01-01から1年間の記事一覧
引続き神田川の支流である蟹川の跡の区境に関してです。 1.空中写真 写真1 2019年撮影 写真2 1947年撮影 【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データを著者が編集・加工したものです。 2.現地の状況 写真3 合流箇…
前回に続き、神田川の支流である蟹川のさらに支流沿いになります。 1.空中写真 写真1 2019年撮影 写真2 1947年撮影 【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データを著者が編集・加工したものです。 2.現地の状況 写…
新宿区と文京区の境目というと神田川…と思うものですが、江戸川橋付近は区境が神田川から外れています。このうねうねとした区境をたどってみます。 1.空中写真 まず、現地の空中写真からです。 写真1 2019年撮影 神田川に江戸川橋が掛かっていて、そこから南…
先日発行したペーパーバックを自ら購入してみました。注文して2日後届いたものを確認すると…思っていた以上に「本」です。 写真1 表紙 表紙は写真1のように光沢があります。厚さのある紙で、安っぽさはありません。 写真2 小口と天 本文は72ページです。裁断…
昨年の10月からKindleペーパーバックの出版が可能となりました。今までの電子書籍に加えて「紙の本」も個人で発行できるようになったわけです。もちろん世界中で販売可能です。 現在私は電子書籍を25種類発行中ですが、関東鉄道シリーズに関して半分近く発行…
1.はじめに 池袋駅には50か所程度の出口があります。そのほとんどには番号が表示され、パッと見て何番出口かわかるようになっています。しかし例外はつきもので、今回取上げる16番出口はパッと見てもわからない点が特徴です。 2. 16番出口はどこにあるか 池…
今回は、渋谷川が外苑西通と交差するあたりです。 写真1 2019年撮影 【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データを著者が編集・加工したものです。 写真2 ③付近(2014年撮影) 写真3 ③付近(2014年撮影) 写真2と写真3…
引続き、千駄ヶ谷駅付近の新宿区と渋谷区の境目です。 【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データを著者が編集・加工したものです。 写真1 2019年撮影 写真2 1989年撮影 建物②は写真2において建設中でした。そし…
千駄ヶ谷駅付近に新宿区と渋谷区の境目があります。このあたりは渋谷川の源流が区境になっています。 1.空中写真 まず、現地の空中写真からです。 写真1 2019年撮影 写真1の樹木が茂っているところは新宿御苑です。苑内を通ってきた区境は、①地点から新宿御…
台東区と墨田区は隅田川を介して接しています。地面同士は接していません。今回は区境ではありますが、東武鉄道の橋のお話です。鉄道橋だったら電車でしか渡れないじゃないかと思われるかもしれませんが、2020年6月にすみだリバーウォークと称する歩道が脇に…
京成電鉄の京成小岩駅(江戸川区)から北に向かって商店街が続いています。ところが、地図を見ると葛飾区に入ったとたん、商店街の道幅が狭くなります。今回はこの道幅急変部(区境)に関するお話です。 1.空中写真 まず、現地の空中写真からです。 写真1 2019年…
写真1 坂道の○ 急な坂道には滑止めとして○形の凹部が設けられていることがあります。特に目新しいものではありません。 写真2 坂道&階段 某所に急な「坂道&階段」という魅力的な道があります。この坂道の特徴は、滑止め凹部の形状が○ではなく□である点です…
写真1 キハ720形 写真1は、以前ご紹介した関東鉄道キハ720形です。 写真2 加越能鉄道時代(塗色は除く) 写真2は、加越能鉄道時代の姿(塗色以外)を写真合成で復元してみたものです。両運転台で、「く」の字形に折れ曲がった顔でした。 写真3 貫通側車端 加越能…
写真1 田端のC 写真2 田端のC(拡大) ある日、田端駅で電車を待っていたら、視野に妙なものが入って来ました。Cです。写真2は拡大したものですが、やはりCです。視力検査の際に用いる「ランドルト環」そっくりです。プラットホーム上で視力検査するためでしょ…
そもそも文書にハンコを押すということ自体、好きではないのですが、なかなか慣習を変えられない組織も存在します。以下、「自筆署名と捺印が必要な文書」に関するお話です。 1.昔の方法 (1)WordやExcelで文書を作成 (2)完成した文書を印刷 (3)自筆署名と捺…
鉄道車両の「車体幅」というのは具体的にどこを指すのか、今ひとつよくわからない定義です。それに対して「最大幅」ははっきり定まるのではないか…と思いたいのですが、この車両の場合は最大幅がよくわからないのです。まあ、昔の車両に関してはこんなもんだ…
この車両は荷台があることが特徴ですが、実はこの荷台、ねじれていました。 図1 車両の前後と①~④位 以下、同じような写真がたくさん並んでいますので、まず部位を整理しておきます。 車体は前後対称ですが、ちゃんと「前」「後」があります。これらは図1の…
地方私鉄には、国鉄車両にはない特徴を有する車両たちがいたものです。今回は「旗差し」ではないかと思われる部位に関してです。 写真1 筑波鉄道キハ541 写真1は筑波鉄道キハ541ですが、おでこの左右に何やら付いています。 写真2 拡大 写真2は拡大写真です…
今回は、北陸鉄道キハ5301→筑波鉄道キハ541に関する内容ですが、題に記した通り「台車の形式が重複していた」というお話です。 台車に限った話ではありませんが、国鉄や一部の私鉄を除くと、機器の形式はそれを製作したメーカが自ら定めます。今回の例では、…
昔、能登半島には「能登線」と称する路線が2本ありました。1本目は「国鉄能登線」です。区間は穴水-蛸島で、途中に恋路という素敵な名称の駅がある路線でした。国鉄→JR→のと鉄道と運営の母体が変わり、消滅しました。 2本目の能登線は「北陸鉄道能登線」です…
江若鉄道とか筑波鉄道とか、世間一般ではおそらく知らないことが当たり前の鉄道の、さらに地味な特定の1両だけに関していろいろ記してきました。鉄道という分野を海に例えれば、日本海溝の奥底に転がるひとつの岩に関して書いているようなものです。 日本海…
昔の地方私鉄には素性のよくわからない車両がかなり存在しました。江若鉄道のキハ30もその一例です。この車両は大鉄車輌工業で1963年に「新製」されたということになっています。しかし、実際に新製した部位はどこなのか、今ひとつよくわかりません。謎を残…
筑波鉄道キハ511の台車は江若鉄道キハ30新製当初からのものです。では台車も新製されたかというとそうではありません。江若鉄道キハ30が新製されたのは1963年ですが、台車はなんとTR29です。これはもともと国鉄キハ42000形用として設計された台車で、製造初…
1963年、江若鉄道キハ30として新製された当初は床下に排気管が走り、車端部から立上がって屋根上に排気されていました。 図1 床下排気管経路 図1は当時の写真を基に床下排気管の経路を示したものです。ディーゼル機関の脇に消音器があり、そこから延々と排気…
江若鉄道C29M形キハ30として1963年に新製されてから筑波鉄道キハ511となるまでの前頭部変化をまとめてみました。 図1 江若鉄道キハ30(新製当初) まず図1は、新製当初の姿です。貫通扉の上部に幌つりを取付ける座がありますが幌も幌座もありません。向かって…
写真1 落合南長崎駅付近 写真1は、前回と同じく都営地下鉄大江戸線落合南長崎駅付近の空中写真です。今回は③~⑤を追記しました。 【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データを著者が編集・加工したものです。 写…
一般的に、連続した内容を2回に分けて記す際は「上・下」とするものですが、地図に関して「上・下」だと「北・南」という感じになります。しかし、今回と次回は落合南長崎駅の「東・西」に関してなので、「右・左」としました。 写真1 落合南長崎駅付近 落合…
写真1 区境付近の空中写真 このあたりは、お屋敷と庶民の居住地が境目になっています。写真1の上方(北)の東京大学は広島藩浅野侯爵邸の跡、下方(南)の東京大学は加賀藩前田侯爵邸の跡です。この間はちょっとした窪地になっていて、明治時代には東京共同射的…
昔線路があったところを探るのは「線路跡」趣味ですが、今回のお話は昔区境だったところを探る「区境跡」に関してです。川が区境だったので「川跡」探索でもあります。 【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データ…
昔出かけて撮影した写真を整理しながらいろいろ調べていますが、今回は筑波鉄道キハ511に関してです。 写真1 筑波鉄道キハ511 写真1は筑波鉄道キハ510形キハ511です。 写真2 キハ511と江若鉄道路線概略 写真3 江若鉄道線路跡 この車両は、江若鉄道C29M形(Cは…