北陸鉄道キハ5301→筑波鉄道キハ541 荷台がねじれていたというお話

 この車両は荷台があることが特徴ですが、実はこの荷台、ねじれていました。

図1 車両の前後と①~④位

 以下、同じような写真がたくさん並んでいますので、まず部位を整理しておきます。

 車体は前後対称ですが、ちゃんと「前」「後」があります。これらは図1のように①~④で示すことになっています。①~④の数字は、車端部乗務員室扉の下に記されています。

写真2 ①位

写真3 ②位

 まず、前位のうち①位の状態を写真2に示します。車体から荷台が突出していますが、特に曲がりはありません。

 次に、前位の②位側(写真3)を見るとわずかに荷台の下部(台枠)が傾いていることがわかります。つまり、荷台の先端は①位側より②位側の方が低くなる形でねじれているのです。

写真4 ④位

写真5 ③位

 さて、今度は後位です。まず④位(写真4)は①位と同じく曲がりはありません。ところが③位(写真5)を見ると、明らかに荷台が傾いています。

写真6 後位(④-③位)

 写真6は後位すなわち左側が④位で右側が③位です。③位側が下がっていて、荷台がねじれていることがわかります。

 

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 新製当初から台枠が曲がったままということはないでしょうから、新製時の内部ひずみが経年的に解放されたのか、あるいは事故を起こして変形したのかいずれかだろうと思います。

 荷台がねじれていた…というお話でした。

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ちかてつ
さかてつでした…