江若鉄道キハ30→筑波鉄道キハ511 前頭部の変化

 江若鉄道C29M形キハ30として1963年に新製されてから筑波鉄道キハ511となるまでの前頭部変化をまとめてみました。

図1 江若鉄道キハ30(新製当初)

 まず図1は、新製当初の姿です。貫通扉の上部に幌つりを取付ける座がありますが幌も幌座もありません。向かって左側には尾灯が取付けられていますが、右側には少し高い位置に尾灯掛が設置されているだけです。

 

図2 江若鉄道キハ5120(1966年~)

 1966年に総括制御改造され、連結運転に備えて図2のごとく幌とジャンパ連結器が取付けられました。車番標記は5120に変更されています。幌は気動車用のものではなく、旧形客車用と同様のものでした。

 

図3 関東鉄道キハ511(1972年~)

 関東鉄道に移ったのち、1972年に尾灯を増設した。図3に示したように幌は撤去され、貫通路両側には保護用の手すりが取付けられました。幌を撤去しても幌座がそのままという車両が多いものですが、この車両の場合は幌座がきれいに撤去されています。ジャンパ連結器は関東鉄道グループの標準に合わせて移設されました。また、車番標記は511になっています。

 

写真4 筑波鉄道キハ511(1985年10月)

 写真4は1985年の姿です。1981年の更新で窓がHゴム固定化され、印象がずいぶん変化しました。向かって右側の尾灯周囲にあった後部標識(拡げると赤色の円板)は撤去され、尾灯掛の撤去も実施されました。さらに運転台窓上部の表示窓を埋めたため、車番標記の位置が変更されています。

 

 窓の固定方法が変わるだけで、ずいぶん印象が異なるものです。

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ちかてつ
さかてつでした…