このあたりは、お屋敷と庶民の居住地が境目になっています。写真1の上方(北)の東京大学は広島藩浅野侯爵邸の跡、下方(南)の東京大学は加賀藩前田侯爵邸の跡です。この間はちょっとした窪地になっていて、明治時代には東京共同射的會社の射的場(射撃場)がありました。射的場は1888年大森の山王に移転し、跡地は住宅地になりました。この一角には弥生美術館、竹久夢二美術館があります。
【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データを著者が編集・加工したものです。
さて、この射的場跡住宅地の近くに、文京区と台東区の境目(区境)があります。写真2は11年前の状況ですが、両区ともブロック塀です。
4年後には文京区側のブロック塀が3段積みになっていました。ブロックはまだ新しく、白っぽい色です。文京区の住居表示板はブロック上の柵に取付けられていますが、台東区と高低関係が逆になりました。
写真4はさらに7年経過した状態です。文京区側のブロックが程よく風化して、台東区側と似た雰囲気になりました。
写真5は、道路からブロック塀越しに台東区側の状況を撮影したものです。墓地です。塀の向こうは文京区の住宅です。
以上
さかいめ さかιゝ さかτゝの
さかτっ さかてつでした…