【文京区と台東区の境目】なじんできたブロック塀

写真1 区境付近の空中写真

 このあたりは、お屋敷と庶民の居住地が境目になっています。写真1の上方(北)の東京大学広島藩浅野侯爵邸の跡、下方(南)の東京大学加賀藩前田侯爵邸の跡です。この間はちょっとした窪地になっていて、明治時代には東京共同射的會社の射的場(射撃場)がありました。射的場は1888年大森の山王に移転し、跡地は住宅地になりました。この一角には弥生美術館、竹久夢二美術館があります。

【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データを著者が編集・加工したものです。

 

写真2 2011年の区境

 さて、この射的場跡住宅地の近くに、文京区と台東区の境目(区境)があります。写真2は11年前の状況ですが、両区ともブロック塀です。

 

写真3 2015年の区境

 4年後には文京区側のブロック塀が3段積みになっていました。ブロックはまだ新しく、白っぽい色です。文京区の住居表示板はブロック上の柵に取付けられていますが、台東区と高低関係が逆になりました。

 

写真4 2022年の区境

 写真4はさらに7年経過した状態です。文京区側のブロックが程よく風化して、台東区側と似た雰囲気になりました。

 

写真5 台東区側の墓地

 写真5は、道路からブロック塀越しに台東区側の状況を撮影したものです。墓地です。塀の向こうは文京区の住宅です。

 

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さかいさかιゝ さかτゝ
さかτ さかてつでした…