1963年、江若鉄道キハ30として新製された当初は床下に排気管が走り、車端部から立上がって屋根上に排気されていました。
図1は当時の写真を基に床下排気管の経路を示したものです。ディーゼル機関の脇に消音器があり、そこから延々と排気管が伸びています。客室扉の下部には踏段があって垂下がっているため、排気管もそれに合わせて屈曲しています。手作り感いっぱいです。
図2は車端部で排気管がどのように立上がっていたかを示したものです。排気管は乗務員室扉下の足掛の奥にあり、一応干渉しないようになっています。しかし、乗務員が乗り降りする際には足で排気管を蹴飛ばしてしまったりすることもあったように思います。
写真3は、1985年に撮影した筑波鉄道キハ511です。屋根上に排気管が見えますが、使われていません。屋根上に登るわけにいかず、排気口がそのまま口を開いているか否かは確認できませんでした。
さて、この床下排気管ですが、1969年時点では早くも撤去されて床下排気になっています。1976年に機関換装されていますが、それを待たずに改造されたということは少なからず問題があったようです。例えば雨水が溜まるというようなことがあったのかもしれません。
以上
ちかてつの
さかてつでした…