2018-11-18から1日間の記事一覧

屋根の勾配がねじれている話

「タイトルがねじれている」と思われたかもしれませんが、ねじれているのはタイトルではなく屋根です。 まず1枚目の写真をご覧ください。「なんだ、ただの建物じゃないか」と思われるかもしれませんが…視点を変えると…2枚目の写真の通り、建物は斜めだし屋根…

HOゲージA4判レイアウト(その13)

前回、細いトロリ線で失敗しましたが(1枚目の写真)、Φ0.8真鍮線を買ってきて作り直しました(2枚目の写真)。その結果、押上量は1/4ぐらいに減りました。さらに、パンタグラフが支持点(架線柱)まで移動すればたわみは無くなります(当たり前ですね)。 試運転し…

HOゲージA4判レイアウト(その12)

今回は「模型は、スケールに近けりゃいいというわけではない」というお話です。 1枚目の写真に示したように、真鍮板に六角ナットをはんだ付けして台座とし、パイプと平角棒などからつくった架線柱をはんだ付けして…これらをベーク板に接着しました。 さらに2…

風景の中を走らせる

写真は「A4判」ではない方のレイアウトです。建物の骨格はできて細部(窓の内部など)の製作に入りましたが、手間がかかる割にはなかなか進んだように感じません。 しかしこうやって街の風景の中を走らせてみると、何もなかった(合板に線路を敷いただけの)状態…

建物の1階を線路が突き抜ける話

レイアウトを作っていると、あるところで風景をバサッと切換えたくなることがあります。手前側と向う側の風景の境目として「山を設けてトンネルを作る」という方法がありますが、路面電車のように街中を走る鉄道の場合、「建物の1階を貫通させる」という方法…

HOゲージA4判レイアウト(その11)

相変わらず亀のペースですが、少~しずつ進んでいます。 1枚目の写真は、架線柱です。真鍮パイプや平角棒を切って削って…という状態です。まだはんだ付けしていません。 2枚目の写真は石畳をつくっているところです。石畳はこの記事と同じくグリーンマックス…

HOゲージA4判レイアウト(その10)

さて、10回目にしてようやく「スケルトン(骨格)」をお見せできるレベルに達しました。この構造だと高さ方向を十分に取れる(架線を設置可能)ところが良いですね。 ちなみに過去の投稿で紹介した部位がどのような意味を持っていたのか、簡単に説明します。 【H…

HOゲージA4判レイアウト(その9)

前回ちょっとふれたとおり、レイアウト本体と収納箱をA4判ファイルに取付けるために細工した段ボールと手拭の写真をご紹介します。 1枚目は、PETボトルが入っていた段ボール箱を四角い輪に切り抜いたものです。A4判の周囲ぴたりだと文句なかったのですが、少…

Φ300レイアウト(架線柱)

かなり以前に製作したΦ300レイアウトですが、「そう言えば架線柱をいろいろ試作してみたなぁ…」と思い出しました。 Φ3ストレート Γ形 Φ3→Φ2段付 Γ形 Φ3ストレート ⌒形 Φ3→Φ2段付 ⌒形 建物貫通! Γ形 現在製作中のHOゲージA4判レイアウトに設ける架線柱はどん…

HOゲージA4判レイアウト(その8)

試運転風景です。曲線半径はR40! 現在、レイアウト本体と収納箱をどのようにA4判ファイルに取付けるか、試行錯誤中です。段ボールと手拭を使うか…?

HOゲージA4判レイアウト(その7)

予想以上に手間取ってしまいましたが、ようやく収納箱(車両&パワーパック用)ができました。 箱は長さ297㎜×高さ60㎜×奥行40mmで、2mm厚プラ板製です。「297㎜」はA4判(210㎜×297㎜)の長辺ですね。 ハノーファ市電を梱包しているのは方眼紙とプチプチ。箱を…

Φ300レイアウト

A4判レイアウトに関しては、現在収納箱(車両&パワーパック用)を作っているところです。ただしちょっと手間取っていますので、昔作ったΦ300レイアウトの写真を掲載いたします。 鏡を立ててありますので、1枚目の写真は2枚目より広く見えるかなと思います。た…

パワーパック

【HOゲージA4判レイアウト(その1)】https://me38a.hatenablog.com/entry/2018/11/18/144241↑このレイアウトと同時にパワーパック(というほどのものでもありませんけど)も作ったのですが、現在製作中のHOゲージA4判レイアウトにも使えるよう少々改造(小型化)…

HOゲージA4判レイアウト(その6)

実は水面下でゆっくりと進行中です。現在、添付写真のような状況です。続きは…またのちほど。

窓のカーテン

1枚目の写真は、建設中のレイアウト(1.6m×0.6m程度)の市庁舎です。上の階の窓にカーテンを取付けました。カーテンは次のようにして作りました。 (1)2枚目の写真のような型(タミヤの1㎜三角棒を1mm板の上に並べて接着)を製作(2)片方の型にティシュペーパーを…

デュアルゲージ線路

「A4判レイアウト」が暗礁に乗り上げているので、ちょっと別のお話をします。(実は「A4判レイアウト」は水面下でひそかに進行中です。ここだけの秘密ですよ。) ◇ ◇ ◇ さて、写真は標準軌/狭軌の線路です。ドイツやスイスで一般的な1435mmと1000㎜をHOスケー…

HOゲージA4判レイアウト(その5)

前回お話した通り、ただ単にA4判の板に架線柱を建てたのではNGです。別の方法を考えなければなりません。あーでもない、こーでもない、と数日間悩み続け(もちろん仕事が終わってからですよ)、ひとつの案が出てきました。 「分解してファイルに収納しておき、…

HOゲージA4判レイアウト(その4)

今回は「大きさはA4判でもやはり架線がほしいなぁ」というお話です。 1枚目の写真はA4判レイアウト(運転板)の収納状態です。無印良品で購入したPP製ホルダに入れてあります。厚さは10㎜程度しかないので、カバンに入れても本棚に立てても場所を食わず、この…

HOゲージA4判レイアウト(その3)

今回は「保守性を考慮した構造って大切なんですね」というお話です。 だいたいこのような書き方をしている時は、その著者は何らかの失敗をしていることが多いものですが、まさにその通りです。1枚目の写真は(その1)に記した建設中のレイアウトですが、どのよ…

HOゲージA4判レイアウト(その2)

そもそも何でA4判なのかという話ですが、この大きさなら本棚にも素直に収まると考えたからです。そのほか、A4判ならファイルなども収納用として利用できますね。 次に曲線半径ですが、この大きで「右へ左へ」と走らせるなら、R50程度にすればよいのではない…

HOゲージA4判レイアウト(その1)

ある時、ふと思いました。カバンの中にレイアウトを入れ、出かけた先で「実は今、レイアウトを持ってきているんです。」と取出して車両を走らせたら愉しいだろうな…と。 建設中の路面電車レイアウト(1.6m×0.6m程度:ドイツの街並み)の路面(特に線路部分)をど…

181系気動車(その5) 充排油式変速機

181系のDW4C変速機は「充排油式コンバータ+直結爪クラッチ」という方式です。起動時はコンバータに充油することにより「変速」となります。速度が高くなると入力軸と出力軸を爪クラッチで結合させ「直結」となると同時にコンバータは排油します。 ところで…

181系気動車(その4) 反力軸

181系には反力軸というものがあります。ディーゼル機関と液体変速機は一体になって車体に吊り下げられていますが、推進軸を回転させることにより「機関+変速機」はその反力で回転しようとするため、反力軸で支えるというものです。 反力軸は推進軸と同様に…

181系気動車(その3) 差圧検出器とは?

181系気動車が電磁自動空気ブレーキであることは鉄道雑誌にも掲載されています。で、「従来の気動車と同様、ブレーキ弁に電気接点が内蔵されているんだろう」程度に思っていました。ちなみに従来形気動車用ME23Bブレーキ弁には「常用ブレーキ」「非常ブレー…

181系気動車(その2) 主幹制御器とブレーキ弁の操作方向

181系の運転台は従来の気動車と大きく異なっています。そのため、主幹制御器はどちらへ操作すると高ノッチ側か、またブレーキ弁はどちらへ操作するとブレーキ側か、わかりませんでした。これも、説明書(構造解説書)を参照したらすぐに判明しました。 ◇ ◇ ◇ …

181系気動車(その1) 変速、直結表示灯

最近、国鉄の車両設計事務所がまとめた説明書(構造解説書)が市販されるようになりました。いわゆる教本よりもさらに詳しい内容を知ることができるわけで、大変ありがたいお話です。これに関して、思うことを時たま書くことにいたします。 ◇ ◇ ◇ 181系に関し…

鉄道連隊K2 急曲線通過構造の例

津田沼駅近くに鉄道連隊K2形蒸気機関車が保存されています(1枚目の写真)。600mm軌間用として47両製造されましたが、写真の134号機を含む16両が1067㎜軌間用に改造されました。 この機関車は5軸なので、急曲線通過のためにふたつの対策を採用しました。ひとつ…

蒸気機関車の輪軸

1枚目の写真はC11の動輪です。スポークが美しいですね。左右の車輪のクランクピン位相が90°ずれている様子もよくわかります。その形式の最高速度に応じて直径が異なっている点も興味深く感じます。 2枚目の写真は車軸ですが、3枚目の写真の部品(平軸受)と直…

蒸気機関車のロッド

蒸気機関車の走りを動的にしているのがこのロッド類ではないかと思います。 まず、シリンダ-ピストンで発生した力を動輪に伝達するのがメインロッドです。そして動輪どうしを(写真の例では第1動輪~第3動輪を)結んでいるのがサイドロッドです。 模型を見慣れ…

蒸気機関車の台枠

台枠は蒸気機関車の背骨に相当します。輪軸が取付けられて牽引力を伝達すると共に、ボイラを初めとする部品の重量を支える役割も果たしています。その重要な機能の割にはずいぶんきゃしゃに見えます。 写真はC58の例ですが、「先輪-第1動輪」「第2動輪-第3動…