レイアウトを作っていると、あるところで風景をバサッと切換えたくなることがあります。手前側と向う側の風景の境目として「山を設けてトンネルを作る」という方法がありますが、路面電車のように街中を走る鉄道の場合、「建物の1階を貫通させる」という方法があります。
1~2枚目の写真は、現在建設中のレイアウト(1.6m×0.6m程度)に適用した例です。「景観維持のために街中は蓄電池走行として架線無しとする(パンタグラフは下す)」と想定していますが、そうは言っても模型ですから、突然パンタグラフが上昇したりすることもあります。そこで、保護用の剛体架線(70番レール)を取付けてあります。
現在同時製作中のA4判レイアウトも風景を表と裏で分ける必要が生じ、どうするか悩んでいますが、片面にはこの手法を用いようかなぁと考えているところです。
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参考のため、実物の写真を掲載します。3枚目の写真は複線(ふたつの建物の1階を貫通)の例ですが、4枚目の写真は貫通部の幅が狭いため、ガントレットになっています。建物をなるべく保存しながら線路を突き通してしまおうという意思が感じられます。
このような建物の2階や3階に住んだら、愉しいでしょうね。