3.換気塔
ときわ通りは看板だらけで、地下鉄の駅(写真1)を見落としてしまいそうです。このあたりから千代田線は西(写真右奥)へ曲がり始めます(写真の道路の下を斜めに交差しています)。千代田線建設史P.438には北千住駅の図が掲載されていますので、これと対比するとよくわかると思います。
1番出口には案内図(写真2)がありますが、エレベータ出入口への案内がずいぶん遠回りになっています。千代田線真上の建物を貫通する通路で千路通りに抜ける経路は好ましくないということなのでしょう。
ここから先は民家の下を千代田線は走っています。開削工法ですので、いったん地上の建造物を解体し、地下構造体完成後に再度民家を建て直したということになります。
1番出口を出て西へ回り込むとブタの店(写真3)があり、その奥に馬の店がありますが、そんなことはどうでもよくて(笑)…
馬の店の先にあるこの構造物がお目当てです。この緑色のフェンスで囲まれたところは東京地下鉄の管理地となっています。ごーっという音が地下から響いてきます。ちょっと不思議な感じです。千代田線はこの下を走っているということになります。
長年のクセで、境界標に目が行ってしまいます。馬の店と換気塔の境目に東京地下鉄(メトロ)の境界標がありました。千代田線は帝都高速度交通営団時代に建設されたのですが、のちに境目を明確化する必要が生じて追加したのかもしれません。
参考資料
1.東京地下鉄道千代田線建設史(昭和58年)