戦前の地図を見ると、東京駅の東側には外濠があります。外濠の西側が麹町区、東側が日本橋区で、現在はそのまま千代田区と中央区の区境になっています。
写真1は首都高の鍛冶橋換気所です。この写真だけは2013年7月に撮影しましたが、ご覧の通り銀色です。しかし、さらに昔はこげ茶色でした。周辺の建物に合せて色を変更したようです。
このあたりは戦前外濠だったところで、鍛冶橋がかけられていました。戦後、埋め立てられましたが、この交差点の名称として「鍛冶橋」が残っています。
写真1左右方向の通りの真下にはJR京葉線の東京駅があります。また、写真1の右側には手前から奥に向かって首都高が外堀通の地下を走っています。もちろん、両者は地下で立体交差しています。鍛冶橋換気所はこの道路の換気と非常出口を兼ねています。
写真2は鍛冶橋換気所の前です。歩道には写真3のような禁煙表示があります。ここは千代田区のようです。
それでは千代田区と中央区の区境はどこなんだろう…と思い、外堀通の方に向かうと、写真4のような案内地図がありました。外濠は外堀通と民有地になったそうですから、この区境の表示は間違いなさそうです。
写真5は鍛冶橋交差点です。足元を見ると…見慣れた紋章(写真6)があります。東京都の境界標です。ここが千代田区と中央区の区境のようです。
写真7は「左足:中央区 右足:千代田区」という状態で撮影しました。私の右後方には鍛冶橋換気所があります。昔、ここは外濠だったんですね…。
以上
さかてつでした…