【鉄道連隊線路跡(松戸の支線:前編)】

戦前の地図より、支線は上本郷駅南方約300mのところで分岐して大きくクランク状に曲がりながらJR松戸車両センターの方へ続いていたことがわかります。しかし、戦後1956年に米軍が撮影した航空写真では、胡録台と称する地域は区画整理されており、矩形の畑の中に線路跡は確認できませんでした。

その一方で、胡録台から先は区画整理されておらず、線路跡が細い道として残っていることがわかります。

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写真1は、胡録台の風景です。きれいに区画整理されているはずなのに、道路が少し食い違っていて部分的に斜めになっています。地図と照合すると、ここは本線から分岐した支線が大きく左へ(東へ)90°曲がり終わるあたりですが、短い斜めの道路の脇あたりが線路跡のようです。

 

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写真2は胡録台公園で、位置的には線路跡ですが、前記の通りいったん整地しているため遺跡は何もありませんでした。

 

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胡録台から外れると区画整理されていない地域に入るため、様相が変化します。写真3のベージュ色の建物、道路に対して斜めに建っていますが、この建物は線路跡です。

 

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そしてこのベージュの建物の裏を見たのが写真4です。畑の土の中に見覚えのある灰色の境界標! 感動的な光景でした。ちなみに現在はホームセンターが建っているようです。もう一度現地調査しないといけませんね。