今回は陸軍工兵学校跡付近から新京成電鉄上本郷駅までです。陸軍境界標などの明確な遺跡は残っていませんが、路盤は道路として転用されていて、歩くことができます。
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写真1は松戸一中(陸軍工兵学校跡)の近くです。昔の航空写真から、右奥に向かう道路が鉄道連隊の線路跡と思われます。左の細い道をまっすぐ進むと前回の「陸軍境界標」のところに出ますが、線路跡ではなさそうです。
写真2は、いかにも…といった感じの線路跡道路です。奥に見えるのは、国道6号線の歩道橋です。
写真3は国道6号線の歩道橋から撮影した線路跡道路です。右手を奥に進む道がそうですが、これまたいかにも…といった感じです。
写真4は右側の平な道路が線路跡です。「左側の道路が支線の線路跡」と記載された書物もありますが、昔の地図との照合、現地調査などから、支線の分岐位置はもっと北と判断されます。
この先線路跡道路は台地を淡々と進みます。新京成電鉄の線路(写真5)が近づいてくると、上本郷駅は目の前です。ちなみに支線が出ていたのは写真4と写真5の間です。支線の方が比較的多くの遺跡がありました。