姿を保存しながら整備し、今年4月から港区複合施設「ゆかしの杜」として使用されている建物です。設計は内田祥三で、この時代に多く見られるスクラッチタイル仕上げです。場所は白金台四丁目、竣工は1938年(昭和13年)です。
実はこの施設、郷土歴史館の範囲(全体の2/3程度)が未完成です。11月開館予定だそうで、この夏まで芝五丁目にあった郷土資料館(図書館の上の階に小ぢんまりとしたものがあった)が移転・拡大する形になります。
完成前ですが内部は見学できます。あちらこちらに「準備中」「立入ご遠慮ください」の場所がありますが、見学可能範囲のみであっても訪れる価値は十二分にあると思います。
建物自体を静かにじっくり見られるのは、今のうちかもしれません。