区境にある集合住宅

それほど珍しい話ではありませんが、区境にまたがって集合住宅が建設されていることがあります。

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添付写真は、杉並区(南側)と練馬区(北側)にまたがっている物件です。出入口は杉並区に設けられているので、住居表示上は「杉並区」となっていますが、実は面積の3/4程度が練馬区です。出入口を北側に設ければ練馬区ということになりますが、売価に少なからず影響が出るので現状のようにしたのでしょう。

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現地の東側は民家に隣接しているのでよくわからなかったのですが、西側に回ってみると…をを、美しい光景(1枚目の写真)です。左側(北側)にひっくり返った練馬区の境界標、右側(南側)に杉並区の境界標が埋め込まれています。矢印の先端どうしが一致せず2~3mm食い込んでいるところに、両区の「圧力」を感じます。

さて、この境界標の延長線上を見ると、煉瓦敷きの歩道の間にコンクリートブロックが埋め込まれています。ブロックは植込みの中まで一直線に続いています。奥の方を見るとコンクリートの塀にもわずかなすきまがあるようです。両区の力を緩衝するためなんでしょうか。(私は「鑑賞」していますが。)

さらにその先を見ると…集合住宅の建物です。その建物は一体です。ということは、建物の内部に区境があるということです。敷地内に入るわけにいかないのでこれ以上は確認できませんが、気になります。

「寝転がると頭は杉並区、脚は板橋区」なんて部屋があるんだろうか…と思うとワクワクします。