クランク状の境目

玉川浄水場から丸子川(多摩川の支流)まで、おおざっぱに谷底が大田区と世田谷区の区境になっています。これは1世紀ほど前(当時は村の境目でした)から変わっていません。

 

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区境に降りていく道には写真1のような「部分的階段道路」があったりして、萌え~の世界です。

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大田区と世田谷区の区境が多摩川に入り込むちょっと手前を地図で確認すると、クランク状に凸凹です。何でこんなに凸凹しているのかと思い、1世紀ほど前の地図を参照すると…そこは水田の中を緩やかにうねる境目がありました。「はて?」と思いながら異なる年代の地図を見ていくと、田園調布の住宅地が開発されたころにこの水田地帯(多摩川の氾濫原ですが)が区画整理され、それに伴って凸凹になっていることがわかりました。

 

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一直線ではなくクランク状の凸凹にしたのは面積調整の関係なのかどうかよくわかりませんが、結果として写真2のようなおもしろい光景ができたわけですね。