1960年代以降、日本中を住居表示の嵐が吹き荒れ、数多くの町名が消えました。しかし、その嵐に飲み込まれなかった都市があります。京都です。今でも歴史ある町名がたくさん残っています。
ところで、この京都市内にだれも住んでいない町があります。中京区の桑原町です。丸太町通柳馬場東入から丸太町通富小路西入あたりで裁判所の目の前ですが、町全体がほとんど道路(丸太町通)なので人口ゼロというわけです。
現地の写真を添付します。地図と見比べると、裁判所の建物は四町目(四丁目ではない)という町ですが、「裁判所」と刻まれた石は桑原町にあるようです。
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雷や災難を避けるために「くわばらくわばら…」ととなえるのは、菅原道真の領地である桑原に雷が落ちなかったからだそうですが、この桑原町がその場所だったという説があります(他の場所だったという説もあります)。人口ゼロでありながら町名が残されているのは、そういう歴史があるからなのかもしれません。町を消し去ってしまうと「たたりじゃ~ぁ」ということになるんでしょうね。くわばらくわばら…。