隣町に食い込んだ喜多見駅

国土地理院のウェブサイトで、各地の空中写真が公開されています。1948年に米軍が撮影した喜多見駅付近の写真を見ると、駅の周辺は建物と畑が半々といった感じです。このあたりの地名は世田谷区の喜多見。だから喜多見駅ということですね。

 

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さて、1枚目の写真は現在の喜多見駅です。複々線区間を並走してくる電車。これらはいずれも世田谷区の喜多見を走行中…ではないんですね。写真に写っている範囲は狛江市です。

 

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2~4枚目の写真をご覧いただければわかる通り、ココカラファインというお店までは世田谷区ですが、そこから先は狛江市です。自転車放置禁止の表示にも「狛江市」と記されています。

何で喜多見駅が世田谷区と狛江市にまたがることになったか…は申すまでもなく、ホームを延長したからです。米軍が70年前に撮影した写真によるとせいぜい2~3両分といった感じですが、現在は10両ですから。これではお隣に食い込むのも仕方ありません。この手の話は各地にあります。

 

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それではホーム上のどこが市区境なのかということですが、屋根の構造から、5枚目の写真中央の窓ということがわかります。窓下の長~い椅子は世田谷区と狛江市にまたがっているんですね。