境目で分断された神社はあるか?

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1枚目の写真は、世田谷区と狛江市の市区境です。奥の方に世田谷区の氷川神社が見えますが、市区境の道はこの神社の裏を通っています。

歩いていて疑問がわきました。境目で分断された神社はあるのでしょうか? 線路や道路で境内が分断された神社は山のようにありますが、都県境や市区境でばっさり分断された神社は? さらに、拝殿や本殿が境目で分断された神社は?

 

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ここでふと思い出したのが新宿区の抜弁天です。南北に通り抜けできるので江戸時代からこの名前があると言われていますが、小林政能氏の『知って驚く東京「境界線」の謎』という本によると、この参道(2枚目の写真の(2))が旧牛込区と旧淀橋区の境目だったそうです。ただし当時の地図を参照すると、境目は(1)になっています。(1)(2)どちらが本当の旧区境なのかよくわかりませんが、拝殿や本殿は3枚目の写真のごとく境目から外れた場所にあります。

 

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もうひとつ思い出したのが、その名もずばりの「境稲荷神社」(4枚目の写真)です。台東区池ノ端一丁目の端っこ、文京区との境目にありますが、境内はすべて台東区です。

境目で分断された神社ってあるんでしょうか?