北海道の雄別鉄道からやってきた気動車…関東鉄道キハ810形(その1)

 キハ760形は1957年に雄別鉄道のキハ49200形として登場しましたが、その5年後、同鉄道に気動車が2両増備されました。形式はキハ100形。キハ49200形がすでに3両あったので、4両目と5両目という意味でキハ104とキハ105となりました。

 この鉄道は1970年に廃止となりました。キハ49200形3両と共にキハ100形2両も関東鉄道(→のちに筑波線は筑波鉄道に分離)にやってきて、キハ810形と名前を変えました。

 

写真1 キハ811

写真2 キハ812

 40年前の写真ですが、珍しく天然色で撮影しています。この2両、なぜか塗分け線の高さが少し違い、そのため印象も若干異なっています。

写真3 キハ22形

写真4 キハ22形

 写真3~4は雄別鉄道キハ100形の数年前に国鉄に登場したキハ22形です。キハ810形も似ているように見えるかもしれませんが、客室扉と客室の間に仕切壁はありません。キハ22形がきちんと仕切られているのと異なります。厳冬期の北海道では結構大きな差だと思いますが、雄別鉄道においては乗降のしやすさを優先したようです。

 シートピッチはキハ810形も国鉄キハ22形と同じ1470mmですが、客室窓高さ×幅は670mm×1070mmで、国鉄キハ22形の680mm×930mmよりむしろ国鉄キハ27形の680mm×1070mmに近くなっています。

f:id:me38a:20191022200051j:plain以上
さかてつでした…