【港区と渋谷区の境目】笄川跡

 今回の境目は堀田坂の下、笄川の跡にに関してです。ここも道路が区境であることはわかっているのですが、道路の真ん中か、それともどちらかに寄っているのかを現地で確認してみました。

【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データを著者が編集・加工したものです。

写真1 2019年撮影の空中写真

写真2 約80年前の空中写真

 前回および前々回と同じ空中写真です。堀田坂を下まで降りると、笄川だった道路に出ます。写真2の方がわかりやすいかもしれません。

写真3 ⑥付近

 写真3は堀田坂の下です。堀田坂に沿って降りてきた区境はここでぐるりと右回りにUターンし、正面奥の道(笄川の跡)に向かって進んでいきます。

写真4 ⑥地点

写真5 ⑥地点の港区道

写真6 ⑥地点

写真7 ⑥地点の港区道

 写真4~6は⑥地点の状態です。石積のすぐ近くに港区の道界があり、道路はほとんど港区であることがわかります。

写真8 ⑦地点

写真9 ⑦地点の港区道

 写真8および写真9は⑦地点です。写真8はいかにも川の跡らしい雰囲気です。足元を見ると港区の道界(写真9)があります。道路の大半は港区ということになります。写真8に写っている電柱の住居表示は渋谷区広尾になっています。

写真10 ⑧地点

写真11 ⑧地点の港区道

 写真10および写真11は⑧地点です。写真11からわかる通り、アスファルト舗装された部分は港区、石で舗装された部分は渋谷区ということになります。ここは区境がわかりやすいと思います。

写真12 ⑨地点

写真13 ⑨地点の港区道

 写真12および写真13は⑨地点です。この地点の港区道界は、↑印と向かい合っています。↑印の先端どうしが向かい合うと火花が散るから…というわけでもないと思いますが、ずれています。右の↑印はおそらく渋谷区になるのだろうと思います。港区に対しては主張が控えめのようです。

 …ということで、今回の⑥~⑨区間においては道路幅の7割程度が港区、残り3割程度が渋谷区のようだということがわかりました。

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さかてつでした…