今回の境目は日赤医療センター北方から東に進んだ堀田坂に関してです。ここも道路が区境であることはわかっているのですが、道路の真ん中か、それともどちらかに寄っているのかを現地で確認してみたという次第です。
【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データを著者が編集・加工したものです。
日赤医療センターなどがある広い区画(渋谷区)には江戸時代、備中藩の下屋敷がありました。藩主が堀田氏だったので、堀田坂と名がつけられました。
④は堀田坂の頂上になります。道が直角に曲がるところです。
写真4~6は、④の場所に立ち、西、北、足元を順番に見た状態です。写真5の下の方に道界標(写真6参照)が小さく写っています。少なくともこの標識は港区です。したがって、写真4において車道は港区、左側の低い石積は渋谷区、アスファルト舗装された歩道はたぶん渋谷区…という感じのようです。
写真7は④と⑤の間ですが、渋谷区広尾という地名が入っています。写真5における道界標(写真6)の位置から判断すると、写真7の大半が渋谷区、車道も数10cmは渋谷区、それ以外の車道は港区…ということのようです。
それでは④に立つカーブミラー(写真8)はどうなのか…と思ってよく見ると港区(写真9)の表記があります。ただし、カーブミラーが港区のものであっても、立っている場所が渋谷区という可能性はあります。
⑤付近は笄川へ向かって下る坂道で、上記の通り堀田坂と称します。ここも道路は港区です。
坂の途中に門の跡がありました。道、ガードレール、柵が斜めになっているのに門の跡だけが水平です。門の前は港区、門を入る瞬間に区境を越えて渋谷区に入ります。
…ということで、今回の④~⑤区間において、道路はほとんど港区ということがわかりました。
以上
さかてつでした…