(↑前回の記事です。)
amazonでペーパーバックを発行するには、原稿ファイル(いわゆる中身)と表紙ファイルをPDFデータで作成してアップロードすればOKです。お客様が注文すると、原稿ファイルのデータが紙に印刷され、表紙ファイルのデータに基づき表紙が作成され、両者を合体した形で製本・裁断、そして完成品である本(ペーパーバック)が送付されます。
発行する側(著者の側)としては「原稿ファイルと表紙ファイルの状態がそのまま印刷される」と思うものですが(少なくとも私はそう思っていたのですが)、今回amazonペーパーバック第2弾として発行した『渋谷 街風景 1』において、原稿と印刷結果に相違が発生しました。詳細原因まではわかりませんが、どのような状況だったのか簡単にまとめておきます。
1.不具合状況
まず写真1は、パワーポイントで作成した原稿です。街が時間の流れと共に変化していくことを示すために地の色を左から右に向かって徐々に濃くし、さらに立体感を持たせるため、白のグラデーションをかけた半透明の長方形を重ねてあります。
写真2は、作成した原稿をPDF化したものですが、写真1と差はありません。これを原稿ファイルとしてamazonにアップロードしました。
amazonでペーパーバックが発売されたので、購入しました。自分が作成・発行したペーパーバックを購入するというのも変な感じですが、最終的にどのように仕上がるかは作成元として確認しておきたいと思ったのです。
写真3は手元に届いた完成品です。ページ右下、金色の楕円の周囲に妙な長方形が見えます。よく調べてみると、グラデーションをかけた図形と文字が重なっている場合に、このような事象が発生するようです。
2.対策
対策と称するには少々情けないと思いますが、白のグラデーションをかけた半透明の長方形をやめました。立体感がなくなりましたが、仕方ありません。
結果は写真4~6に示した通りで、作成した原稿通りの印刷となりました。(写真6の色が異なるのは、紙に印刷されたものを撮影したためです。)
↓改善版(第2版)です。
ちなみに第1弾『関東鉄道グループのキハたち 1』の場合は今回のような修飾をしていなかったため、何も不具合は発生しませんでした。
不具合が発生した詳細原因はわかっていませんが、グラデーションをかけた図形に文字を重ねることは避けた方がよいようです。
以上
さかてつでした…