写真1は、小田急電鉄クハ1650形を気動車用の制御車に改造した関東鉄道キクハ1形キクハ2です。この車両の座席定員は46人ということになっています。
座席はロングシートで、キクハ2の場合は車両左右両側の前(写真左)から順に、926mm(2.2人)+3602mm(8.4人)+3602mm(8.4人)+2041mm(4.7人)=10171mm(23.7人)となっています。座席定員はJIS E7103によると、基本的には乗客1人当たり430mmとして計算することになっており、( )内はその計算結果です。
計算結果より片側23.7人すなわち23人、両側46人で計算が合う…と思ったら大間違いです。2.2人ということは2人しか座れません。したがって、2人+8人+8人+4人=22人で、両側で44人しか座れないのです。
まあ、計算上の話ですからあまり細かいこと考えても仕方ないのですが…。近年の車両は結構まじめに計算しているようですが、今から半世紀ほど前の地方私鉄にはこのような車両がごろごろしていました。
以上
さかてつでした…