1.空中写真
今回は写真1の⑩地点に関してです。区境は道路を東西方向に横切っていますが、道路だけでなく、⑩地点の西側(写真1では左側)にある建物も横切っています。
【注記】本書掲載の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の写真データを著者が編集・加工したものです。
2.現地の状況
写真2と写真3は、⑩地点を南と北から見た状態です。路面西側だけ、白線がうねっています。南北どちらから見ても、うねっています(当たり前です)。
写真4はうねっている白線の上に立って西側の路面を見たところです。白線だけでなく、用地境目のブロックと側溝もうねっています。側溝のふたが並んでいる点も魅力的です。
よく見ると赤い矢印の境界標がふたつあります。ただし、これが新宿区と文京区の境目かどうかは不明です。
体の向きを180度変えると、この道路の東側の区境が見えます。写真5~7がその状態です。塀には文京区の住居表示板、電柱には新宿区の町名標と文京区の注意表示板が取付けられています。そしてブロック塀の足元には境界標…。この境界標(写真7)の左辺が区境と判断して良さそうです。
余談ですが、10年前は写真8と写真9に示したように、新宿区側の建物が異なっていました。電柱に文京区の注意表示板が取付けられている点は現在と変わりません。新宿区内にあるこの注意表示板が文京区に戻りたかったからなのか、この10年間で電柱が文京区側(写真8では左側)に動いています。
区境の状況は時間と共にじわじわ変化しているのです。
以上
さかてつでした…