某博物館には、ウルトラマンやウルトラセブンのような色のロケット(写真1および写真2)が展示されています。これを見ていて、あるところが気になりました。
「切欠き」です。写真3および写真4のように、ロケットの安定尾翼と干渉しないように、空調室外機の排気筒の縁がU字形に欠取られています。尾翼の表側から見ても裏側から見ても見事にすきまが設けられています。
ロケットは発射台に固定されているので移設するわけにはいかないし、建物との距離が近いので空調室外機をロケットから離すわけにいかないし、排気筒の先端を曲げないと雨が直接入るし…ということで、仕方なく欠取ることになったようです。
この欠取りを見ていたら、今度は白い排気筒表面の黒い筋が気になってきました。汚れが雨で流された跡です。水は重力に従って下へ下へと落ちていきますが、排気筒表面が曲面になっているため、何とも芸術的な曲線を描いています。
写真5は写真4の反対側です。黒い筋はきれいに対称形となっています。写真6は排気筒を正面から見たところですが、実に美しい曲線です。
さすが、科学に関する事象を展示している博物館です。この排気筒、なかなか素敵な「展示品」でした。
以上
さかいめ さかιゝ さかτゝの
さかτっ さかてつでした…
