ディーゼル機関のなかなか見られない部位

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写真1 ピストン利用の灰皿

 専門としている方は別として、趣味人が鉄道車両ディーゼル機関のピストンを見ることはなかなかできないと思います。ところが昔々、某非電化私鉄に乗りに出かけたら、ある駅に写真1のようなものがありました。なんと、ピストン利用の灰皿です。ピストンピンが入る穴の中心軸でピストンを輪切りにして、上半分だけを上下ひっくり返して脚(棒)に取付けてあります。

 解説書の構造図などでピストンの「外観」を見たことはありましたが、「内部」を見たのは初めてでした。

 今までは上部(写真1の下側)に軽油が燃焼したガスを浴び、今度は内部にタバコの煙と灰を浴び、ピストン君も楽じゃありません。

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写真2 シリンダヘッドを外した状態

 同様に、趣味人が鉄道車両ディーゼル機関のシリンダ内部など見ることはできないと思います。博物館などで保存されている例もありますが、これは展示用に切断されていたりします。

 ところが、車両撮影のために某所におじゃましていたら、ちょうど現役のディーゼル機関を手入れしていました。これは珍しい…と撮影したのが写真2です。撮影したのはもう40年も昔です。このディーゼル機関はもうほとんどこの世の中に存在しないという点でも、なかなか貴重な写真です。

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ちかてつ
さかてつでした…