1.はじめに
いつもは現地写真が10枚ほどありますが、今回は少なくなっています。空中写真の大きさ(範囲)は今までと変わりないのですが、都営地下鉄新宿線トンネルの存在を示す物件がこのあたりにほとんど無く、結果として現地写真が少なくなってしまったのです。
今回ご紹介する範囲は、新中川の東側付近です。
2.空中写真
写真1は1984年10月、すなわち船堀駅-篠崎駅間開業(1986年9月)の約2年前です。一方、写真2は2019年6月の状況です。
今回ご紹介する区間は単線シールドトンネル並列ですので、地上にトンネル位置を示すものはほとんどありません。また新宿線に関しては建設史が無いので、正確な位置特定もできません。
実は、写真1および写真2に記入したトンネル位置は、国土地理院空中写真閲覧サービス(https://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1)の地図に記載されているものです。ただしこれだけでなく、YouTube東京都交通局公式チャンネルも参考にしました。下記動画より、新中川を渡ってからは緩やかに一定半径の曲線で左に曲がっていることがわかります。
東行線:【地下鉄】都営新宿線 前面展望(4倍速Ver.)Toei Shinjuku Line frontview(https://www.youtube.com/watch?v=m3K-H32dL5U)
西行線:【地下鉄】都営新宿線急行 前面展望①(本八幡~大島)(https://www.youtube.com/watch?v=HBPTwqr93hE)
ともあれ上記のような状況ですので、トンネル位置は若干ずれている可能性があります。
3.現地の状況
写真3は、新中川堤防にある都営地下鉄新宿線の河川占用許可標識です。今回掲載する区間で唯一、トンネル位置を特定できる物件です。
写真4は新中川の堤防で、黄↓印は河川占用許可標識(写真3)です。この標識が無かったら、どこにトンネルがあるのかよくわかりません。私のような趣味人にとっては本当にありがたい標識です。
写真5は、新宿線トンネルの真上と思われる場所です。たまたま駐車場になっていますが、シールド工法で建設されたので地上に2~3階建の民家があったとしても全く不思議はありません。高い建物ならば地下トンネルの影響を受けるためにトンネル位置がわかるものですが、このあたりには高い建物さえありません。
写真6、写真7、いずれも新宿線トンネルの真上と思われる場所です。やはり証拠となるものは見つかりませんでした。たまたま駐車場になっているだけなのか、あるいは地下鉄の真上だと振動が伝搬してくるから民家が無いのか…いずれなのかはわかりません。
4.まとめ
今回は都営地下鉄新宿線の新中川東側付近に関して、地上にどのような風景が広がっているか、ご紹介しました。残念ながら、河川占用許可標識以外に新宿線トンネルの位置を特定できるようなものは見つかりませんでした。
以上
ちかてつの
さかてつでした…
【注記】本ブログ中の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」よりダウンロードした写真データを私が編集・加工したものです。