1.はじめに
【地下鉄好きの方へ】三田線神保町駅-大手町駅間の経路特定手順に記した区間の地上状況報告範囲は、錦町河岸交差点の東側に移ります。今回は三田線の巨大な換気塔に関してです。なお、次回で三田線神保町駅-大手町駅間に関してのお話は終わりになります。
2.錦町河岸交差点から換気塔まで
今回から、写真1の範囲を南東にずらしました。錦町河岸交差点(半蔵門線と交差しているところ)から神田橋(千代田線と合流するところ)まで入るようにしてあります。青い区間は開削工法、黄色い区間はシールド工法で建設されていることは変わりありません。
写真2は、錦町河岸交差点から東を見た風景です。三田線は私の足元を通り、建物⑭と建物⑮の前をかすめて建物⑯の下を突き抜けています。
ちなみに、目の前の錦町河岸交差点を左右に(南北に)半蔵門線が走っています。半蔵門線は三田線の下をくぐっています。
写真3を見ると建物⑮が道路から引っ込んでいることがわかります。これは三田線トンネルとの干渉を避けるためです。写真4には建物⑮前の三角形の公開空地が写っています。三田線はこの下を走り、正面に見える建物⑯の下に突っ込んでいきます。
写真5は建物⑯(TG安田ビル)です。この建物真下を、左手前から右奥に向かって三田線が走っています。柱の位置に不自然なところは無いため、地中の大きな梁で柱を受けてその下に三田線トンネルを避けた形で基礎が構築されているのではないかと思います。
建物⑯の東側には、巨大な茶色い建物が見えます(写真6)。この建物の下部には灰色の扉があり、そこには下記のような表示がありました。三田線の換気塔ということになります。
立ち入り禁止
関係者以外立ち入りを禁じます。
緊急連絡先 交通局三田線電気管理所電力区
03-●●●●-●●●●
写真6において三田線は建物⑯と建物⑰の下、さらに換気塔の下を通り、徐々に道路に顔を出します。
写真7は、三田線真上の風景です。写真奥から右手前に向かって三田線が走ってきます。建物⑱にさしかかるあたりでシールドトンネルは終わり、そこから手前は開削工法で建設されたトンネルになります。
建物⑱(三洋安田ビル)は2008年5月竣工の鉄骨構造9階床で、写真に写っているあたりはシールド発進基地となっていました。建物⑯と同様、柱の位置に不自然なところはありません。三田線トンネルと干渉しないように基礎が構築され、それに載った地中の大きな梁で柱を受けているのだろうと思います。
3.まとめ
三田線神保町駅-大手町駅間のうち、錦町河岸交差点から換気塔までの区間を今回紹介しました。換気塔以外、三田線トンネルの存在を示すものはありません。どの建物の下を走っているかも、資料があったからこそわかった次第です。
以上
ちかてつの
さかてつでした…
【注記】本ブログ中の空中写真は、国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」よりダウンロードした写真データを私が編集・加工したものです。