山手線や京浜東北線の駅には、可動式のホーム柵が順次取付けられています。ただし新橋駅に取付けられるのは2020年だそうで、もう少し先の話です。もちろん何もしていないわけではなく、ホーム柵を取り付けるための準備工事をしています。その状況を以前から時々撮影していましたので、写真を掲載します。撮影アングルは一定でなく、およそ定点観測資料とは言いがたいものですが、工事がじわりじわりと進んでいる状況は読み取っていただけると思います。
しかし見るたびに思うのですが、ホーム柵の取付「準備」工事などという生やさしい話ではなく、ホームの再建築そのものですね。この駅のホームは煉瓦擁壁の間に土を入れた構造のようですから、強度上そのままホーム柵を設置するわけにはいきません。しっかりした基礎が必要になります。
現地の状況を観察していると、どうやら下記のような手順で工事を進めているようです。つくづく大変な工事だと思います。
(1)ホームの下(煉瓦擁壁の間)の土を除去し、仮支えを設ける。
(2)煉瓦擁壁をホールソーで少しずつ抜きながら撤去する。
(3)煉瓦擁壁撤去完了部からホーム下に新たな柱と梁を設ける。
(4)ホームの再建築完了後、ホーム柵を取付ける。