和田

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色の対比とブロック塀の段差、まさにここが区境なのでしょう。美しい光景です。

中野区側の「本町」はいかにも地名という感じで、実際、日本中に数多く存在します。人名として使われることはかなり珍しく、全国で100名程度しかいらっしゃらないようです。

一方、杉並区側の「和田」も地名として存在しますが、こちらはそれ以上に人名として使われることの方が多いと思います。ちなみに全国に27万人ほどいらっしゃるそうです。

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ところで、和田と本町を合わせた「和田本町」という地名はあるんだろうか…と調べてみたら、現在の杉並区和田一丁目と二丁目あたりがまさに「和田本町」でした。(写真の場所は和田本町ではなく、高円寺一丁目でした。)

それでは中野区側の本町はもしかすると「和田本町-和田=本町」という算数に基づいてつくられたのかと思って調べたら、そうではなく昔から「本町通」という地名が存在していました。下記の通り杉並区と中野区両方に本町があって紛らわしかったから、現状のようにしたのでしょう。

  杉並区  中野区
昔 和田本町 本町通
今 和田   本町

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さて、それでは杉並区「和田」の由来は人名なのでしょうか? ちょっと調べてみたら、説が3つあるそうです。いちばん有力なのは(3)だとか…。

 (1)鎌倉武士の和田義盛の陣屋があったから。
 (2)海田(あまた)郷がなまった。
 (3)地形がワダ(川の曲がるところの意)だから。