世界初の電気車

人を乗せて走った電気車としては、「1879年にドイツのジーメンスがベルリン工業博覧会に出品した電気機関車」が世界初と言われています。会場ではこの電気機関車が6人乗りの客車を3両牽引して走ったそうです。

 

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1枚目の写真はドイツのミュンヘンにあるドイツ博物館の展示品(本物)です。2枚目の写真は日本の市川市にある現代産業科学館の展示品(模造品)です。電気機関車といっても動輪直径400mm、固定軸距500㎜、主電動機出力は2.2kWと小さく、運転席は主電動機の真上です。もちろん屋根などありません。

軌間は490㎜で、この左右のレールの間にメルクリンHOのごとく第3レールを設けて電気を供給していたそうです。ただしDC150Vです。

しかしこの主電動機、界磁コイルが思いっきり左右に出っ張っていて磁気抵抗が大きそうです。効率はさぞかし悪かったことでしょう。