【名鉄の気動車】
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1965年に登場した車両は8000形~8150形の4形式6両でした。前回の投稿記載の通り、同時期の国鉄車両より小さいにもかかわらず、「勾配に対処し、冷房装置も搭載しなければならない」という課題を突き付けられ、技術者たちは艤装面でかなり悩んだようです。
結局、下記◇印の通り、運転台付車両は走行用機関1台+電源用機関1台、中間車は走行用機関2台とつくり分けることになりました。
◇運転台付車両(走行用機関1台+電源用機関1台)
8000形:DMH17H×1台、DMH17H-G×1台
8100形:DMH17H×1台、DMH17H-G×1台 (格下げ改造車も同様)
◇中間車両(走行用機関2台)
8050形:DMH17H×2台
8150形:DMH17H×2台
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立山(富山地方鉄道)乗入れに先立ち、1969年には8000形1両と新形式8200形5両が増備されます。増備車には「富山地方鉄道の急勾配に対処する」という課題があったわけですが、1965年の初期車に比べれば技術的選択肢が増えていました。1968年に4VK機関が開発されており、DM83A発電機と組合せた「70kVA半集中形電源装置」が国鉄キハ65などに採用され始めていたのです。この電源装置は放熱器、4VK、DM83Aを直列にひとつの支持枠に取付け、ユニットとして枕木方向に床下艤装するというものです。下記◆印の通り8200形が3つの機関を搭載しているにもかかわらず8000形に対して1000㎜の延長で済んだのは、4VK機関のおかげと言えます。それでも写真の通り、床下はぎっしりでした。
◆運転台付車両(走行用機関2台+電源用機関1台)
8200形:DMH17H×2台、4VK×1台
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●機関概要
・DMH17H(走行用)
シリンダ内径×行程:130mm×160㎜
シリンダ数:8(直列)
総排気量:17.0リットル(計算すればすぐ求められますが念のため)
連続定格回転数:1500rpm
連続定格出力 :180PS
・DMH17H-G(発電用:DM63と組合せ→125kVA)
シリンダ内径×行程:130mm×160㎜
シリンダ数:8(直列)
総排気量:17.0リットル
連続定格回転数:1200rpm
連続定格出力 :160PS
・4VK(発電用:DM83Aと組合せ→70kVA)
シリンダ内径×行程:88mm×100㎜
シリンダ数:8(V配列)
総排気量:4.9リットル
連続定格回転数:3000rpm
連続定格出力 :90PS