東武の気動車

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昔、東武鉄道キハ2000形という気動車が走っていました。非電化の妻沼線(のちの熊谷線)があったからで、1954年に3両製造されました。1枚目の写真は元気だったころの姿です。

 

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キハ2000形が誕生した3年後、加越能鉄道にもほとんど同じ形の気動車が導入されました。機関出力120PSなのでキハ120形、同鉄道の5両目と6両目の動車なのでキハ125とキハ126と名付けられました。加越能鉄道加越線は1972年に廃止になってしまいましたが、この2両の気動車関東鉄道に譲渡され、キハ430形の1番と2番になっています。2枚目の写真は鹿島鉄道(1979年に関東鉄道から分離)時代のものです。

同じ車両会社の製造とは言え、よくここまでそっくりさんが登場したものだと思います。たった2両のために新たに設計するのが面倒だから図面を可能な限り流用して原価低減を図った…というのが実態なんでしょうけれど。

熊谷線はその後廃止され、東武は「電化率100%」の鉄道となりました。