おもしろい境目、つまらない境目

趣味人は実に勝手なものです。当事者の事情などにお構いなしに「萌え~」とか「つまらん~」とか言っているわけですから…。

今回のネタは大田区と世田谷区の区境です。

 

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まず写真1ですが、美しい境目です。奥のコンクリート壁(環八通の擁壁)の色に差異があるところや、ブロック塀の間の40~50cm程度の空間が素敵です。この空間はDMZ(非武装地域)…というわけはなく、写真2に続く水路のようです。

 

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写真2は素晴らしい境目の光景です。細い水路をはさんで向かい合うふたつの区。そして、入ってくれるなと言わんばかりの白いポール。しかし、歩行者は当たり前のようにこの境目の水路上を歩いているところが良いのです。

 

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写真3は、写真1と2の場所を俯瞰したところですが…角度を変えて写真4になるととたんにつまらなくなります。この広い道路は環八通。この先約1kmに渡り写真5の交差点まで環八通が区境となります。

ところで、1世紀ほど前の地図でこのあたりを確認すると、現在環八通がある場所に細い道があり、村の境目が記されています。何もないところに環八通を通したのかと思っていましたが、そうではないということを今回知りました。

「つまらない境目」と書いてしまいましたが、時間を遡ると意外と「おもしろい境目」なんですね。